概要・由来
鎌倉時代に建立されたと伝わる古社です。
古くから神宮寺町(神宮寺1丁目〜3丁目およびその周辺)一円の鎮守様(守り神)として、地域の人々の安全や五穀豊穣を見守り続けてきました。
鎮座地
〒920-0806 石川県金沢市神宮寺1丁目7-18
(JR東金沢駅から徒歩圏内、住宅街の中にあります)
電話
076-252-7891
※本務社である「小坂神社(金沢市山の上町)」につながります。
(神宮寺春日神社は常駐の神職がいない兼務社のため、お問い合わせは小坂神社で受け付けています)
拝観料金
無料(境内自由)
御祭神
春日大社の神々(春日四柱)をお祀りしています。
- 天児屋根命(あめのこやねのみこと):学問・出世・政治の神
- 経津主命(ふつぬしのみこと):武勇・平和の神
- 比咩神(ひめがみ):天児屋根命の妻神、良縁・安産の神
- 武甕槌命(たけみかづちのみこと):武勇・勝負・雷の神
行事
- 春季祭(5月頃)
- 秋季祭(10月頃) ※この地域(神宮寺)は加賀獅子舞の伝統が残る地域でもあり、祭礼時には獅子舞の奉納が行われることがあります。
見どころ
- 静寂な境内: 住宅街の中にありながら、地域の守り神としての静かで厳かな空気が流れています。
- 狛犬: 歴史を感じさせるしっかりとした作りの狛犬が鎮座しています。
神徳(御利益)
- 家内安全
- 五穀豊穣
- 学業成就・出世開運(天児屋根命の御神徳)
- 交通安全・厄除け(武神としての御神徳)
駐車場・アクセス
- 駐車場: 専用の参拝者用駐車場は特に設けられていません(または数台程度)。近隣のコインパーキングの利用をおすすめします。
- アクセス:
- 電車: IRいしかわ鉄道「東金沢駅」から徒歩約10〜15分。
- バス: 北鉄バス「神宮寺」バス停下車、徒歩数分。
授与品・御朱印
- 御朱印・お守り: 神職が常駐していないため、現地で常時いただくことはできません。 ご希望の場合は、本務社である「小坂神社(金沢市山の上町42-1)」へ事前にお問い合わせいただくか、そちらへ参拝した際に「神宮寺春日神社の御朱印はありますか」と確認することをおすすめします。
(※小坂神社にて書き置きなどで対応している場合があります)
ウェブサイト
石川県神社庁(春日神社・神宮寺)
https://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/shrine/j0111/
Googleマップ上の表記と、神社庁の登録名が異なっているため、混乱されやすいです。
結論は、「春日神社」と「神田神社(Googleマップの表記)」は同じ神社です。
なぜ名前が2つあるのか、その理由は「歴史的な背景」にあります。
なぜGoogleマップでは「神田神社」なのか?
この神社は、現在正式には「春日神社」として登録されていますが、歴史的には「神田(かんだ)神社」と呼ばれる由緒ある古い神社(式内社)の後継であるとされているからです。
- 正式名称は「春日神社」 石川県神社庁への現在の登録名は「春日神社」です。春日大社の神様(春日四柱)をお祀りしていることから、江戸時代以降長くこの名前で親しまれてきました。
- 歴史的な本名は「神田神社」 平安時代の古い記録(延喜式神名帳)に載っている「神田神社」という由緒ある神社が、実はこの場所(神宮寺)にあった神社であるという説が有力です。
そのため、地図データや歴史的な資料においては、この場所の本来の価値や歴史を尊重して「神田神社(論社)」という名前を採用して表示しているケースがあります。
まとめ
- 場所: 金沢市神宮寺1丁目7-18
- 通り名・登録名: 春日神社(地元での呼び名や看板などは主にこちら)
- 地図上の表記: 神田神社(歴史的な正式名称に基づいた表記) ※どちらも同じお社を指しています。
注意点
金沢市内には、別の場所(神田町)にも「神田(かんだ)神社」が存在します。
カーナビや地図検索で行き先を設定する際は、名前だけで検索すると別の神社(神田町の方)に案内される可能性があるため、住所(神宮寺1丁目7-18)で設定 されることを強くおすすめします。
金沢 寺社仏閣めぐり 