1. 【御利益】
- 運気転換(一陽来復):どん底の状況を打破し、幸運へと転じる力を授ける
- 精神の安定:不安や恐怖を鎮め、心の平安を取り戻す
- 北方位の守護:北の方角に関わる災いを除け、その土地や住まいを守る
- 水難除け・治水:水を司る神として、水の事故や災いから守護する
2. 【概要と由来】
黒龍(こくりゅう)は、古来より東アジアの五行思想において、北方を守護する神聖な龍として崇められてきました。
方位としての「北」は、季節では「冬」、色は「黒」、そして万物の根源である「水」を象徴します。
四神の一つである「玄武(げんぶ)」と同じく北方位の守り神としての地位を持ち、特に冬生まれの方や、北に縁のある人々にとって、深い繋がりを持つ存在とされています。
また、黒龍は単なる恐ろしい存在ではなく、万物が活動を休止し、新たな命を育む「陰」の極みを司ることから、再生と転換の象徴としても信仰されてきました。
3. 【詳細解説】

別名・別称
- 越前黒龍大明神(えちぜんこくりゅうだいみょうじん)
- 北方黒龍神(ほっぽうこくりゅうしん)
- 高龗神(たかおかみのかみ)・闇龗神(くらおかみのかみ)として祀られることもある
特徴・シンボル
黒龍は、その名の通り漆黒の鱗を纏った姿で描かれます。
黒はすべての色を飲み込むと同時に、光が生まれる前の「混沌」や「可能性」を表します。
象徴する自然物は、深く静かな水底や、命を宿す冬の土壌、そして夜の闇です。
神話・エピソード:闇があるからこそ、光が差す
黒龍が伝える教えの核心は「陰陽の調和」にあります。
神話や哲学において、この世のすべては「陰」と「陽」のサイクルで成り立っていると考えられています。
黒龍は、私たちが人生の暗闇に立ち尽くし、不安に震えている時にこそ、力強いメッセージを届けます。
「闇があるからこそ、光の存在を知ることができる。陰が極まった時、それは陽へと転じる直前の瞬間である」 という智慧です。
たとえ私たちが「悪い出来事」だと嘆くような事象であっても、それは魂の成長や次のステージへ進むために「必要なプロセス」であると黒龍は説きます。
冬がなければ春が来ないように、困難の中にこそ次の飛躍への種が隠されていることを、その深く静かな眼差しで教えてくれるのです。
4. 【金沢での関連寺社・スポット】
金沢市内において、直接的に「黒龍」という名を冠する大規模な神社は確認されませんが、古くから「龍神」との縁が非常に深い土地柄です。
黒龍のエネルギーを感じ、その守護を願うのにふさわしいスポットを紹介します。
金澤神社(かなざわじんじゃ)
住所:石川県金沢市兼六町1-3
日本三名園の一つ、兼六園に隣接するこの神社には、相殿に「白蛇龍神(はくじゃりゅうじん)」が祀られています。
白蛇は龍の化身ともされ、金運や災難除けの神として名高い場所です。
黒龍と同じく、龍神のエネルギーが満ちる金沢屈指のパワースポットです。
金城霊澤(きんじょうれいたく)
住所:金沢市兼六町1-3(金澤神社隣接)
「金沢」の地名の由来となった伝説の泉です。
ここには古くから龍神が住まうという言い伝えがあり、加賀藩主らも厚く信仰しました。
静寂の中に水の霊気が漂うこの場所は、黒龍が司る「北の水の力」と通じるものがあります。
関連する全国の寺社:
毛谷黒龍神社(けやこくりゅうじんじゃ)
住所:福井県福井市毛矢3丁目8-1
金沢から足を延ばせる隣県・福井には、日本四大明神の一つとされる「毛谷黒龍神社」が鎮座しています。
九頭竜川の守護神として知られ、黒龍大神を祀る国内でも屈指の聖地です。
本格的に黒龍様との御縁を結びたい方には、ぜひ訪れていただきたい名社です。
編集後記
今回ご紹介した黒龍様。
その姿は一見、力強く少し近寄りがたい印象を受けるかもしれませんが、語りかけてくる言葉は驚くほど優しく、そして本質的です。
「陰極まりて陽となす。恐れるな、光は射す。」
という一言は、何かに悩み、行き詰まっている今の私たちに最も必要な「救い」かもしれませんね。
冬の金沢は、まさに黒龍の季節。
どんよりとした空の下、静かに金城霊澤の水を眺めていると、暗闇の先にある春の気配を感じられるような気がします。
もし今、心に不安を抱えているなら、ぜひ龍神様の住まう場所を訪れて、その静かな鼓動に耳を澄ませてみてください。
金沢 寺社仏閣めぐり 
