歴史・概要
願念寺は、石川県金沢市野町にある真宗大谷派の寺院です。この寺は木一山とも呼ばれています。
創建:願念寺は慶長年間(1596~1615年)に創建されました。当初は現在の片町付近にありましたが、万治2年(1659)に現在の場所に移転しました。
本堂:本堂は文化五年(1808年)に再建され、現代の真宗寺院の典型的な建物です。
松尾芭蕉と一笑:境内には俳人の松尾芭蕉が詠んだ「塚も動け我が泣く声は秋の風」の句碑があります。この句は、弟子である小杉一笑の死を悼んで詠まれたもので、一笑はこの寺の菩提寺です。また、一笑の辞世の句「心から雪うつくしや西の雲」も境内に刻まれています。
朝鮮鐘:願念寺には、金沢に3つある朝鮮鐘のうちの1つがあります。この鐘には有栖川宮熾仁親の銘が刻まれています。
また、境内周辺の寺町寺院群は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、江戸時代の寺町の雰囲気が残っています。
忍者寺で有名な妙立寺の近くに佇んでいます。
住所
石川県金沢市野町1-3-82
電話
076-241-3359
拝観料金
無料(日により拝観不可)
拝観時間
9:00~17:00
宗派/山号・寺号
真宗大谷派/木一山/願念寺
本尊・寺宝
本尊:阿弥陀如来像
御朱印
無
行事
ー
見どころ
境内にある一笑塚や芭蕉の句碑は、小杉家と芭蕉という二人の文化人とその思い出を感じることができる見どころです。
また、境内周辺にある町並みや建物も江戸時代から残っており、歴史的な魅力を楽しむことができます。
駐車場・アクセス
駐車場:なし
アクセス:公共交通機関で 城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス「広小路」バス停から徒歩約2分
ウェブサイト
Facebookページ
https://www.facebook.com/kanazawa.nomachi.kiichizan.gannenji/
小杉一笑について
小杉一笑(こすぎいっしょう)は、江戸時代前期の俳人で、加賀金沢出身の人物です。
生涯と業績
生年:小杉一笑は1652年に生まれました。
門人:彼は高瀬梅盛の門人であり、松尾芭蕉に深く傾倒していました。
奥の細道:松尾芭蕉が「奥の細道」の旅行中に、一笑の死を知りました。その後、金沢で一笑の追善句会が開かれ、芭蕉は「つかもうごけ我泣声は秋の風」という句を詠みました。
願念寺: 願念寺は一笑の菩提寺であり、芭蕉と一笑が親しかった場所でもあります。芭蕉がこの寺を訪れ、親友の俳人の死を悼んで詠んだ句碑が立っています。
小杉一笑の短い生涯でありながら、俳句の世界で名を刻んでいます。
彼らの交流や句会の様子は、当時の文化と芸術に興味深い一端を示しています。
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