波着寺(はちゃくじ)

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波着寺は、石川県金沢市にある高野山真言宗の寺院です。
白山信仰の寺として栄え、前田家の祈願所や菩提所ともなりました。

以下に、波着寺に関する情報をまとめました。

【歴史・概要】
波着寺は、神亀年間(724~729年)に白山を開いた泰澄大師が福井県一乗谷に創建したと伝えられています。
当時は足羽川が洪水になると御堂まで波が寄せたことから波着寺と呼ばれるようになりました。

山号は白山、泰澄山、白流山と号しており、本尊は十一面観音で波着観音として信仰を集めました。
当初は天台宗でしたが、鎌倉時代には日本達磨宗の拠点となり、曹洞宗の開祖道元禅師の師匠や弟子が修業したことでも知られています。

戦国時代には朝倉家の庇護を受けましたが、朝倉家滅亡や加賀一向一揆により焼失し衰退しました。
天正年間(1573~1592年)には前田利家公が越前府中城主となり、波着寺住職安養坊空照に帰依しました。
金沢入城と共に空照を呼び寄せ、現在の兼六園梅林付近に寺地を与えて祈祷所としました。

また白山比め神社や石動山天平寺の再興にもあたりました。
元和5年(1619年)には三代利常公により現在地に移転し、約1万坪の境内地を拝領しました。
江戸時代を通じて能登真言宗の触頭を務めましたが、明治時代になり廃仏毀釈等により寺地は縮小しました。

【住所】
石川県 金沢市 石引2丁目18-1

【電話】
076-221-1437

【拝観料金】
無料

【拝観時間】
9:00~17:00

【宗派/山号・寺号】
高野山真言宗/泰澄山 波着寺

【本尊・寺宝】
本尊は十一面観音菩薩像で、秘仏です。
寺宝としては、前田利家公の位牌や加賀殿の扁額などがあります。

【御朱印】
御朱印は本堂で頂けます。

【行事】
毎月1日・15日・28日は月参り法要が行われます。
また8月16日は盆供養会があります。

【見どころ】
本堂は元和7年(1621年)の建立で、白山の扁額が掛けられています。
境内には永代供養塔や菩提樹の里があります。

また、波着寺は加賀騒動の大槻伝蔵が小坊主の頃に預けられていた寺としても有名です。

【駐車場・アクセス】
駐車場はありません。
小立野バス停徒歩5分。

【ウェブサイト】
波着寺の公式ウェブサイト
http://hatyakuji.com/

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