概要・由来
平和神社は、宗教法人法による法人設立の時期は、昭和49年6月1日とその歴史は浅いが、戦前この一帯は、旧陸軍輜重兵第9大隊の駐屯地であった。
昭和10年10月14日に靖国神社の御分霊と同隊関係者の英霊593柱を祀り、営内の輜(し)勲(くん)神社として(現平和保育園の前あたりに)創立された。
昭和14年には、(現平和センター裏あたりに)第一回目の遷座を行った。
終戦後、隣接の貴勲神社(騎兵隊)・?勲神社(山砲隊)・功久神社(工兵隊)の解体に伴い合祀され、厳粛な祭儀が執り行われた。
昭和21年5月17日に外地引揚者等人口急増により、平和町の開町式典が輜勲神社前で行われ、この時に住民共に氏神として祀ることを誓う。
昭和24年『天(あま)照(てらす)大神(おおかみ)』を祀ると同時に、明治30年に軍用地に買い上げられるまで、この地の守護神であった『倉稻(うかの)魂(みたまの)命(みこと)』を、寺町の闕野(がけの)神社より再び遷座して祀り、神社名も『平和神社』とする。
昭和30年都市計画等の事情により、現在地に第二回目となる遷座をし、当時の平和町連合町会長の働きかけで、氏子総代会を組織し、担当役員による神社の維持・管理・運営にあたる。
昭和35年幣殿・社務所等の増築、36年第2室戸台風の被害の修復と共に、玉垣・燈篭・植樹等の整備が行われた。
昭和48年10月の金沢輜重隊史編纂を機に、台湾で戦士された英霊を合祀し、合わせて千百三十八柱を祀る。
正月から始まり、左義長、春・秋の祭りを歴代の神社担当役員の努力により運営を重ねて現在に至りますが、宗教法人設立時より、単立法人での運営ということでまいりましたが、平成19年6月25日に開催されました、責任役員会・総代会において、神社本庁に包括される宗教法人『平和神社』ということで意見が一致し、神社本庁の承認を平成20年1月に、公告期間を経て、知事の認証を4月に受け、これからは、近隣のお宮さんと同じと言う事になりました。
主祭神の『天照大神』は日本の総鎮守神、伊勢皇大神宮(内宮)の御分霊、『倉稻魂命』は、稲荷神社祭神名の古式の神名です。
この二柱の神様の広大なお力を戴き、安寧な生活を送りたいものです。
平和神社の歴史は、昭和10年(1935年)に旧陸軍輜重兵第9大隊の駐屯地内に創建された輜勲(しくん)神社に遡ります。
当時は靖国神社の御分霊と同隊関係者の英霊が祀られていました。
戦後、昭和24年(1949年)に天照大神を祀るとともに、かつてこの地の守護神であった倉稻魂命を寺町の闕野神社から再び遷座し、平和神社と改称されました。
その後、昭和30年(1955年)に現在の場所へ遷座しています。
昭和48年(1973年)には、台湾で戦死した英霊も合祀され、現在に至ります。
鎮座地
〒921-8035
石川県金沢市平和町2丁目5-3
電話
076-252-2381 (松尾神社)
拝観料金
無料
御祭神
- 天照大神 (あまてらすおおみかみ)
- 倉稻魂命 (うがのみたまのみこと)
行事
春祭りなど
見どころ
- 境内にある「輜勲神社」の石碑:かつてこの地にあった輜勲神社の歴史を今に伝える貴重なものです。
- 静かで落ち着いた雰囲気:住宅街の中にあり、静かに参拝することができます。
神徳(御利益)
天照大神 (あまてらすおおみかみ)
天照大神は、日本神話において最高神とされる太陽の女神です。
皇室の祖神としても知られ、伊勢神宮(内宮)に祀られています。その神徳は多岐に渡りますが、主なものは以下の通りです。
- 国家安泰・皇室繁栄: 天照大神は皇室の祖神であることから、国家の平和と安定、皇室の繁栄を守護する神徳があります。
- 五穀豊穣: 太陽の恵みによって作物が育つことから、農業・穀物の神としても信仰され、五穀豊穣の神徳があります。
- 開運招福・厄除け: 太陽の光は邪気を払い、福を招くと考えられているため、開運招福や厄除けの神徳もあります。
- 交通安全: 太陽が道を照らすことから、交通安全の神としても信仰されています。
倉稻魂命 (うがのみたまのみこと)
倉稻魂命は、稲の霊(精霊)を神格化した神で、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)とも表記されます。
一般的には「お稲荷さん」として親しまれ、全国の稲荷神社で祀られています。その神徳は、主に以下の通りです。
- 五穀豊穣・農業守護: 稲の神であることから、農業の神として信仰され、五穀豊穣の神徳があります。
- 商売繁盛: 稲作が豊かな実りをもたらすことから、商売繁盛の神徳も広く信仰されています。
- 殖産興業: 稲作だけでなく、広く産業全般の発展を守護する神徳もあります。
- 家内安全: 食事は生活の基盤であることから、家内安全の神徳もあります。
平和神社における神徳
平和神社では、天照大神と倉稻魂命が共に祀られているため、上記の両神の神徳を併せ持つと考えられます。特に、
- 国家安泰と平和への祈り: 天照大神の国家安泰の神徳と、神社名である「平和」が結びつき、国家の平和を祈る場としての意味合いが強くなっていると考えられます。
- 地域住民の生活守護: 倉稻魂命の五穀豊穣・商売繁盛・家内安全の神徳により、地域住民の生活全般を守護する神として信仰されていると考えられます。
駐車場・アクセス
- 駐車場はありません。
- アクセス:北陸鉄道バス「平和町」バス停から徒歩5分。
授与品・御朱印
直接神社(松尾神社)へお問い合わせください。
ウェブサイト
石川県神社庁のウェブサイトに情報が掲載されています。石川県神社庁
その他参考情報:
- 平和神社は、かつて軍用地であった場所に建立されたという歴史的背景を持っています。境内に残る石碑は、その歴史を今に伝える貴重な遺構と言えるでしょう。
- 近隣には大円寺というお寺もあります。人骨地蔵が有名です。
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