神社の守護獣・狛犬が導く良縁の秘訣|「阿吽」の呼吸で仕事を変えるコミュニケーション術と金沢「逆立ち」の謎

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1. 【御利益】

狛犬には、主に以下のような御利益があると考えられています。

  • 魔除け・厄除け(邪気を払い、聖域を護る)
  • 対人関係の円満(阿吽の調和による意思疎通の助け)
  • 仕事運・生活力の向上(物事を円滑に進める象徴)

2. 【概要と由来】

狛犬(こまいぬ)は、神社の入口や拝殿の前に置かれ、神域を守護する霊獣である。

そのルーツは古代インドや中国のライオン(獅子)にあるといわれ、朝鮮半島の高麗(こま)を経由して日本へ伝わったことから「高麗犬(こまいぬ)」の名がついたとされる。

平安時代頃までは木製で屋内に置かれることが多かったが、江戸時代以降に石製のものが普及し、屋外に置かれる現在のスタイルが定着した。
一対で置かれるのが基本であり、それぞれが異なる役割を持って参拝者を迎えている。


3. 【詳細解説】

別名・別称:

獅子・狛犬(しし・こまいぬ)、高麗犬

特徴・シンボル:

対となる「阿(あ)」と「吽(うん)」の表情

阿吽(あうん)の呼吸がもたらす調和

狛犬の最大の特徴は、
向かって右側の口を開いた「阿形(あぎょう)」と、左側の口を閉じた「吽形(うんぎょう)」の対にある。
これは宇宙の始まりと終わりを象徴すると同時に、人間関係における「調和」を体現している。

一方が思いを伝え(お喋り)、もう一方がそれを深く受け止める(無口)。
この役割分担があるからこそ、争いが起きず、円滑なコミュニケーションが成立するという教えだ。
お互いが自分の主張ばかりするのではなく、時には聞き手に回る大切さを、狛犬はその佇まいで伝えている。

仕事と生活を支える象徴

古くから、狛犬は「仕事ができる象徴」や「生活の充実」をもたらす存在とも言われてきた。
門番として隙なく神域を護る姿が、自身の役割を全うし、安定した日々を築く姿に重なるためだ。


4. 【金沢での関連寺社・スポット】

金沢の神社を巡る際、ぜひ注目してほしいのが「加賀逆立ち狛犬」と呼ばれる非常に珍しい様式だ。

石浦神社(いしうらじんじゃ)

金沢最古の神社として知られる石浦神社には、全国的にも珍しい「逆立ちをした狛犬」が鎮座している。
後ろ脚を高く蹴り上げた躍動感あふれる姿は、金沢の石工たちの高い技術力を示しており、悪運を蹴飛ばす力強いパワーを感じさせる。
住所:石川県金沢市本多町3-1-30

石浦神社(いしうらじんじゃ)

宇多須神社(うたすじんじゃ)

ひがし茶屋街の近くに位置するこの神社にも、見事な逆立ち狛犬が存在する。
忍者のような身のこなしを感じさせるその姿は、観光客の間でも「縁起が良い」と評判だ。
住所:石川県金沢市東山1-30-8

宇多須神社(うたすじんじゃ)

尾山神社(おやまじんじゃ)

加賀藩祖・前田利家公を祀るこの神社では、少しモダンで足の長い狛犬に出会うことができる。
ステンドグラスが美しい神門とともに、金沢らしい芸術性の高さを感じさせるスポットだ。
住所:石川県金沢市尾山町11-1

尾山神社(おやまじんじゃ)

全国的な有名スポットとしては、
京都の八坂神社東京の武蔵御嶽神社など、
各地にその土地の歴史を反映した狛犬が祀られている。


【編集後記】

神社を訪れた際、つい足早に通り過ぎてしまいがちな狛犬ですが、よく見ると一体ごとに表情が全く違います。
笑っているような顔、厳格な顔、そして金沢らしい「逆立ち」の姿。今回、解説を通じて「一方が喋り、一方が聞く」という対人関係の極意を知り、私自身も身が引き締まる思いでした。

次に神社へ行くときは、ぜひ狛犬と目を合わせて、そのメッセージを感じ取ってみてくださいね。

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