1. 【御利益】
風龍は、大気(気)の流れを司る龍神であり、物事を急速に動かす力を持ちます。
主な御利益は以下の通りです。
- 現状打破:停滞している物事を爆速で動かし、変化を促す
- 精神的浄化:心の中のモヤモヤや迷いを吹き飛ばし、視界をクリアにする
- 良縁の引き寄せ:風に乗って新たなチャンスや縁を運んでくる
- 移動・旅行安泰:風の守護により、旅路や交通の安全を守る
2. 【概要と由来】
風龍(ふうりゅう)は、日本神話において風を司る神「志那都比古神(しなつひこのかみ)」の化身、あるいはその眷属としての性質を持つ龍神である。
一般的に龍神は水を司る存在として知られるが、風龍は特に「大気の循環」と「エネルギーの加速」を司る。
古来より、風は神の息吹と考えられており、悪しき空気を払い、新しい生命の息吹を吹き込む象徴とされてきた。
日常が停滞し、先が見えない「霧の中にいるような状態」の時に現れ、強烈な追い風となって人々を次のステージへと押し上げる存在である。
3. 【詳細解説】

別名・別称
志那都比古神(しなつひこのかみ)、
級長津彦命(しなつひこのみこと)、
風神(ふうじん)。
特徴・シンボル
風龍の象徴は、渦巻く雲や突風、そして螺旋(らせん)状に上昇するエネルギーである。
紫と淡い青の色彩は、高貴な霊気と澄み渡る大気を表しており、頭上の角は天の意志を受け取るアンテナの役割を果たす。
神話・エピソード
古事記の国譲りの場面や、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が朝霧を吹き払った際に生まれたとされるのが風の神である。
風龍はその神聖な「息吹」が龍の姿を取ったものとされる。
有名なエピソードとしては、元寇(蒙古襲来)の際に日本を救った「神風」がある。
この時、風神や龍神が袋から風を解き放ち、未曾有の危機を退けたという伝説は、風の力が時として国家の運命さえも変えるほど強力であることを物語っている。
スピリチュアルな視点では、風龍は「思考の速度」を上げる存在とも言われる。
直感に従って即座に行動する者には、風龍がその背に乗せ、想像もつかない速さで目的地へと連れて行ってくれるのである。
4. 【金沢での関連寺社・スポット】
金沢市内で風龍や龍神のエネルギーを感じ、その御加護を授かることができる実在のスポットを紹介します。
医王山(いおうぜん) 龍神池
金沢市民の「心のふるさと」とも呼ばれる医王山には、古くから龍神伝説が残る「龍神池」が存在する。
山頂付近の清浄な空気はまさに風龍の棲み処にふさわしく、ここを訪れることで停滞した運気を一気にリフレッシュできるだろう。
- 所在地:石川県金沢市・富山県南砺市境界
金澤神社(かなざわじんじゃ)
兼六園の隣に位置するこの神社には、災難除けの神として「白蛇龍神」が祀られている。
拝殿の天井には見事な龍の絵が描かれており、龍神との繋がりが非常に強い場所である。
風龍のキーワードである「加速」と、金澤神社の「金運・商売繁盛」のエネルギーは相性が良く、事業を急成長させたい時におすすめだ。
- 所在地:石川県金沢市兼六町1-3
大野湊神社(おおのみなとじんじゃ)
金沢の海の玄関口、金石に鎮座する古社。
航海安全の守護神を祀っており、古来より船乗りたちは風の神・龍神の加護を祈ってきた。
風を読み、波に乗るための「判断力」と「決断力」を授かりたい時に訪れるべきスポットである。
- 所在地:石川県金沢市寺中町ハ163番地
全国の関連寺社
編集後記
今回ご紹介した「風龍」は、現代のスピード感ある社会において非常に心強い味方になってくれる神様です。
「最近、なんだか毎日がルーティン化して退屈だな」
と感じている方は、ぜひ金沢の龍神スポットを訪れてみてください。
私自身、以前医王山に登った際、山頂で急に爽やかな突風が吹き抜けた瞬間、抱えていた悩みがどうでもよくなるような、不思議な解放感を感じたことがあります。
あれはきっと、風龍が「前だけ見て進め!」と背中を押してくれたのかもしれません。
変化は少し怖いものですが、風龍の背中に乗るつもりで、思い切って一歩踏み出してみませんか?
金沢 寺社仏閣めぐり 