永安寺(えいあんじ)

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歴史・概要

永安寺は、室町幕府の足利九代将軍義尚が、応仁の乱の後国家安泰祈願のため創建したのが起源です。その後、幾多の変遷を経て金沢の地に遇され、加賀藩主慶寧公の外孫にあたる当山開基霊光僧正により造営されました。山号を鶴舞山と称し、兼六園の南東約5キロの高台に位置し、四季折々の自然美を楽しめます。お山には、御本堂、聖天堂、弁天堂、地蔵堂、愛染大明王像などが点在します。

歴史についてもう少し詳しく

義尚は、自分の念持仏として阿弥陀如来坐像を作らせ、永安寺に安置しました。この阿弥陀如来坐像は、現在も永安寺の本尊としてまつられています。

その後、永安寺は足利家の菩提寺として栄えましたが、戦乱や火災などで幾度も荒廃しました。江戸時代には、徳川家康の命で遠江国から駿河国に移されましたが、その後も衰退しました。

明治時代になって、加賀藩の元藩主前田慶寧公の外孫にあたる大阿闍梨霊光大僧正が、この由緒ある寺が廃仏毀釈で廃寺寸前にあるのを惜しみ、仏法興隆、国家平穏、衆生済度を祈願するため寺号を金沢の地に移し、新たに造営しました。霊光大僧正は、金沢近郊に神聖な霊場を探すため、大聖歓喜天のご指示を仰がれました。その結果、季節はずれの晩春に金沢方面よりつがいの丹頂鶴が飛来し、当山の上空を3回回って去ったことから、山号を鶴舞山と称しました。

霊光大僧正は、永安寺を真言宗醍醐派の別格本山とし、北陸唯一の大聖歓喜天や愛染明王などの霊場として多くの人々に篤く護持されるようになりました。また、飛騨高山に分院を建立し、有縁無縁の菩提を弔う施餓鬼供養なども行いました。

現在も永安寺は北陸地方で最も古い歴史を持つ真言宗醍醐派の別格本山として広く仏法興隆の道場となっています。毎年6月4日に行われる愛染火祭は北陸地方で当山のみで行われる荘厳な行事です

住所

〒920-0956
石川県金沢市舘山町キ1-7

電話

076-229-0228

拝観料金

無料

拝観時間

9:00~16:00

宗派・山号・寺号

真言宗醍醐派/鶴舞山/永安寺

本尊・寺宝

本尊は阿弥陀如来坐像で、足利義尚が念持仏としていたものです。寺宝としては、鑑真和上の仏舎利や光明皇后の遺髪などがあります。

御朱印

御朱印は御本堂で頂けます。
特別な御朱印もあります。

行事

永安寺では、毎年6月4日に愛染火祭を行っています。修験者行列や火渡りなどが見られます。また、毎月1日と15日には護摩祈祷会があります。

見どころ

永安寺の見どころは、聖天堂や弁天堂などの各堂宇や愛染大明王像などの仏像です。
また、境内には桜やつつじなどの花木が植えられており、春や初夏には美しい景色が楽しめます。
秋の紅葉も見事です。

駐車場・アクセス

駐車場があります。
普通車80台、大型バスも可能。

車で金沢駅から約25分、金沢森本ICから約20分、金沢東ICから約25分、金沢西ICから約30分。

公共交通機関では、北陸鉄道路線バス「永安町」バス停から徒歩約10分。

ウェブサイト

http://eianji.p-kit.com/

こちらでは、永安寺の歴史や見どころ、行事や御朱印などの情報を見ることができます。

また、永安寺のFacebookもあります。
最新の情報や写真もチェックできます。

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