【金沢市花見スポット】寺町寺院群の名所が見どころ!意外と穴場11選

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金沢の寺町寺院群は、加賀藩祖前田利家公が、尾山城(金沢城)の守りの要として多くの寺院を集めたことに始まります。
約70もの寺院が立ち並び、静寂に包まれたその佇まいは、訪れる人の心を落ち着かせます。

春には、歴史ある寺社仏閣を背景に、淡いピンクの桜が咲き誇り、息をのむ美しさです。

四季折々の美しい風景が楽しめますが、春の桜はまた格別。
荘厳な寺社仏閣を背景に咲き誇る桜は、訪れる人の心を癒します。

意外と知られていない桜の名所もありますし、花見の混雑を避ける穴場スポットもあります。

この記事では、寺町寺院群の桜の見どころ11選を、各寺院や神社別で紹介していきます。
北の方から順にご紹介しますので、紹介順の通りにサクラを巡ってみるのも楽しいかと思います。

長久寺の桜

寺町の長久寺。
前田利家の妹「津世姫
つせひめ
」のために、約400年前の1609年(慶長14年)に創建した曹洞宗の寺です。
松尾芭蕉の句碑も境内正面にあります。

境内には、県内一の大きさを誇る銀木犀や樹齢数百年の大ケヤキ・ツツジなどがありますが、
春の季節は桜が見事に咲き誇り、寺院前の寺町通りをきれいに彩ってくれます。

境内には犀川や金沢市街を見下ろせるところもあり、その満開の桜の下で特別に座禅体験を行うこともあるそうです。

この寺町通りを走っている車からもよく見えるので、桜に気を取られ過ぎずに、運転しなくてはいけません。笑

立像寺の桜

寺町の立像寺は、金沢市の歴史的建造物で一番古いものとされています。
本堂・鐘楼堂は金沢市の有形文化財に指定されています。

寺院の門前には、エスプリの効いた箴言(ユーモアやウィットに富み、考えさせられるような言葉のこと)が書かれた黒板が設置されており、地元住民からも人気があります。

春には大きな桜の木が、見事に桜を咲かせます。

立像寺の桜は、花びらがモリモリに咲き誇るものでは無いですが、歴史的建造物と古い木の雰囲気がマッチして、独特の雰囲気があります。
とても味のある趣ですので、桜を見てまわる際には、一旦落ち着けるようなホッとした気持ちにさせてくれます。

妙典寺の桜

寺町・妙典寺は、長久寺と同じ寺町通りの交差点(寺町五丁目)にあり、犀川の桜橋から新桜坂を登ったところにあります。
金沢市指定文化財の御釜師・宮崎彦九郎義一(初代宮崎寒雉)作の鋳造三具足を所蔵しています。

妙典寺の”しだれ桜”は、ソメイヨシノより早く咲き始めます。

本長寺の桜

野町・本長寺は、宝暦12年(1762)の大火で焼失後、学僧・日鑑らにより再建されました。

以前、境内には金沢市保存樹になっていた、樹齢200年の大楓(いろはかえで)がありましたが、平成24年に枯れてしまったようです。
ヒキガエルの石像の後ろにひっそりと咲いている桜が良い雰囲気で咲いていました。

妙立寺の桜

金沢の観光で必ず行くべきとされる妙立寺は、国の重要文化財に指定され、「忍者寺」として観光客や歴史ファンに大人気のスポットです。
加賀藩第三代藩主前田利常が創建した寺院で、襲撃する敵を迎え撃ち、前田利常の身を守るためにいろんなからくりが作られました。
まるで忍者の屋敷のようで大変人気ですが、実は金沢ではトップクラス「枝垂れ桜」の大木があります。が、意外にこの桜は有名ではないので、桜のお花見としては穴場になります。

Ninja Temple(忍者寺)
寺院建物内は料金が発生しますが、境内の桜を楽しむだけであれば、無料で境内に入れます。しかし、観光客で混雑時は避けた方がいいでしょう。

大きな枝垂れ桜は見応えがあります。

ちょうどこの日は夕陽が綺麗で、良い時間に写真に収めることができました。
松の木と桜のコラボもいい感じに映えます。

西方寺の桜

桜ではないのですが、西方寺には大きなピンクの花がさく樹木がありました。
西方寺には「飴買い地蔵」という寺宝があり、地蔵の削って煎じて飲ますと子供の病気が治るという話があります。

この綺麗で大きなお花はなんという名前なのでしょうか?
知っている方がいらっしゃったらぜひ教えていただきたいです。

国泰寺の桜

世界的化学者の高峰譲吉博士(1854-1922)の菩提寺でもある寺町の国泰寺。
江戸時代には加賀藩主前田家の帰依を受け、藩主の菩提寺として栄えました。

大きな桜の木は存在感が大きく、見事な光景です。

泉野菅原神社の桜

寺町なので寺院が続きましたが、ここで神社が登場。
野町にある神社で、加賀藩二代藩主前田利長の正室永姫の菩提寺玉泉院の鎮守として、菅原道真公を祀る天満宮です。
金沢で唯一、織田信長公を祀ってあり、日本で一番早く祀ったそうです。

六斗の広見と呼ばれる広い場所があり(藩政時代に延焼を防ぎ大火としないための町づくりとして設けられたもの)に面した場所にある神社です。

大きな桜の木と社が雰囲気よく構図に収まってくれました。

境内から六斗の広見に飛び出たサクラ。
夕陽に当たって綺麗に輝いていました。

玉龍寺

ガンダムやアンパンマン、ドラえもんなどの像が設置されて、ファンタジー色が強くて有名な玉龍寺。
ここにも綺麗な桜が咲いていました。

隣に保育園があるので、境内が遊具となっています。
春は大きな桜の木の下で園児たちが遊んでいるのを想像すると、すごく微笑ましい光景で、なんだかほっこりします。

境内の桜はとても立派です。
このソメイヨシノは約250年前に植えられた大木で、平成5年金沢市の保存樹に指定されています。

枝垂れ桜もありますが、ソメイヨシノと咲く時期はズレているようでした。

龍渕寺

寺院境内全体が金沢市の保存樹林にしてされてる龍渕寺。
素敵な樹木が立ち並ぶ一角に桜の木も存在感大きいです。
杉、楓、樅などの樹木に、青々と綺麗な苔が広がっていて、そのコラボレーションもすごく楽しめます。
他にも季節の花々がありますので、どの季節でも心落ち着く光景がこの龍渕寺にはあります。

静寂、厳かな寺院なので心が整います。歴史ロマンを感じる龍渕寺の桜も夕方に訪れると、いい雰囲気でした。

泉野櫻木神社

泉野櫻木神社は寺町寺院群ではありませんが、近い場所にあるためにここに掲載させていただきました。
地元の神社祭りなどで屋台があり、ラジオ体操などでも子供たちもたくさん集まる地元に根付いた神社です。
大きい桜の木ではありませんが、拝殿とのコントラストも美しく、鳥居から一望できるのもすごく楽しめます。

泉野櫻木神社の広い境内にあるケヤキの巨木は、金沢市指定保存樹です。


桜の花びらってうっすら透けているから、夕陽の光が綺麗に透過して、これもまた味があっていいですよね🌸
お昼の明るい時の桜も綺麗に映えますが、僕は夕陽に照らされる桜が好きなので、この時間に撮影してきました。

最後に

今回の記事では、寺町寺院群の中でも特におすすめの桜スポットをご紹介しました。

それぞれの寺院や神社が持つ個性と、桜の美しさが織りなす風景は、何度訪れても新たな発見があるはずです。

この春、金沢にお越しの際は、ぜひ寺町寺院群で、歴史と自然が織りなす美しい桜の風景をご堪能ください。

各寺院の詳しい情報は、それぞれの紹介ページでご覧いただけます。

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