概要・由来
当社創始の明記は欠くが、正徳2年と思われる。明治5年11月村社に列格。
平町の八幡神社は、創建時期を特定する資料は残っていませんが、伝承などから正徳2年(1712年)頃に創建されたのではないかと考えられています。
当時、この平町がどのような場所であったかは定かではありませんが、農村であったとすれば、五穀豊穣を祈る人々によって八幡大神が祀られたのかもしれません。
その後、明治時代に入り、明治5年(1872年)11月には村社として認められ、地域の氏神様として、より一層大切にされてきたことでしょう。
鎮座地
金沢市平町イ36-2
電話
076-241-5980 (闕野神社)
拝観料金
無料
御祭神
応神天皇
行事
ー
見どころ
平町・千本桜の里と八幡神社
金沢市平町に広がる千本桜の里は、春の桜はもちろんのこと、四季折々の自然と触れ合える心安らぐ場所です。
1000本を超える桜が咲き誇る風景は圧巻で、散策路を歩けば、里山の美しい景色を満喫できます。
また、田植えや稲刈りなどの自然体験プログラムも開催されており、自然と触れ合う良い機会となるでしょう。
この千本桜の里を訪れた際には、ぜひ八幡神社にも足を運んでみてください。
この神社は、かつてこの地を治めていた富樫家ゆかりの神社として、古くから地域の人々に大切にされてきました。
祭神は武運長久の神として知られる応神天皇です。
特に注目すべきは、境内に存在する珍しい「太陽と月の刻印がされた石の胸」。
これは一体どのような意味を持つのでしょうか。いにしえの人々の想いが込められているのかもしれません。
また、樹齢700年を超えると言われる巨木も必見です。長い年月を生き抜いてきた巨木の姿は、この集落の歴史と奥深さを静かに物語っています。
千本桜の里の自然と、八幡神社の歴史と神秘。この二つを巡ることで、平町の魅力をより深く感じることができるでしょう。春には桜と神社を一緒に楽しむのもおすすめです。
日良佐和 弘法の水について
「日良佐和 弘法の水」は、金沢市平町日良佐和地区にある湧水で、「平成の名水百選」にも選ばれている名水です。
古くから地域住民の生活用水として利用されてきただけでなく、遠方からも水を求めて訪れる人が絶えないそうです。
「日良佐和 弘法の水」の特徴:
弘法大師の伝説: 約1200年前、日照りが続き人々が苦しんでいたところに、旅の途中の弘法大師(空海)がこの地を訪れました。喉が渇いた大師が民家に立ち寄った際、家人が遠くまで水を汲みに行くのを不憫に思った大師が、錫杖(しゃくじょう)で地面を突くと水が湧き出したという伝説が残っています。
この伝説が「弘法の水」と呼ばれる由来となっています。
豊富な水量と水質:
山林の麓から湧き出る水は、豊富で清らかです。
「おいしい」と評判で、飲料水としてだけでなく、料理や茶道などにも利用されているそうです。
地域住民による保全活動:
この名水は、地域住民による定期的な清掃や保全活動によって守られています。
地元の方々によって大切に守り継がれてきた水であることが分かります。
自由に立ち入り可能: 取水口があり、自由に立ち入り、水を汲むことができます。
「日良佐和 弘法の水」へのアクセス:
平町の八幡神社や千本桜の里からも比較的近い場所にあります。
詳細な場所については、金沢市の観光情報サイトや地図アプリなどで「日良佐和 弘法の水」と検索すると、場所やアクセス方法を確認できます。
「日良佐和 弘法の水」を訪れる際の注意点:
自然の湧水であるため、天候や季節によって水量が変動する場合があります。
地元の方々が大切に管理している場所ですので、ゴミを持ち帰るなど、マナーを守って利用しましょう。
平町を巡るおすすめコース:
平町には、八幡神社、千本桜の里、日良佐和 弘法の水と、見どころが点在しています。
これらの場所を巡ることで、平町の歴史、自然、文化に触れることができるでしょう。
おすすめのコースとしては、
まず八幡神社を参拝し、富樫家ゆかりの歴史や境内の巨木、太陽と月の刻印がされた石の胸などを見学します。
次に、千本桜の里で自然を満喫し、春には桜、その他の季節には里山の風景を楽しみます。
最後に、日良佐和 弘法の水で清らかな水をいただき、弘法大師の伝説に思いを馳せます。
というコースはいかがでしょうか。
これらの場所を巡ることで、平町の魅力を存分に堪能できることと思います。
神徳(御利益)
応神天皇は、第15代天皇であり、武運長久の神として広く信仰されています。
「八幡様」として親しまれている神社は、多くの場合、この応神天皇をお祀りしています。
特に武家からの崇敬が篤く、源氏の氏神としても有名です。
応神天皇の主な御神徳は以下の通りです。
武運長久(ぶうんちょうきゅう):
戦の勝利、武道の成就、勝負事の成功など、武に関するあらゆるご利益があります。スポーツ選手や目標達成を目指す人々からも信仰を集めています。
殖産興業(しょくさんこうぎょう):
産業の発展、事業の成功、商売繁盛など、生産や事業に関するご利益があります。農業、漁業、商業など、幅広い分野で信仰されています。
国家鎮護(こっかちんご):
国の平和と安全を守るご利益があります。国家安泰、災害からの守護などを祈願する人々から信仰されています。
子育て・安産(こそだて・あんざん):
応神天皇の母である神功皇后(じんぐうこうごう)と合わせて祀られることが多く、子育てや安産のご利益もあります。
平町の八幡神社では、富樫家ゆかりの神社ということですので、特に武運長久のご利益を求めて信仰されていたのかもしれません。
また、地域の守り神として、人々の生活全般を見守る存在であったと考えられます。
加えて、この神社には「太陽と月の刻印がされた石の胸」や「樹齢700年を超える巨木」など、歴史や神秘を感じさせる要素があります。
これらの要素も、神社の神聖さを高め、地域の人々の信仰心をより一層深めてきたことでしょう。
応神天皇は、全国の八幡神社で広く祀られていますが、それぞれの地域で様々な形で信仰されています。
平町の八幡神社では、富樫家との繋がりや境内の特徴的な要素を通して、独自の信仰が育まれてきたと考えられます。
駐車場・アクセス
・駐車場はありません
・上辰巳バス停から徒歩28分
・大乗寺丘陵公園から車で27分
授与品・御朱印
闕野神社にお問合せ
ウェブサイト
石川県神社庁
https://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/shrine/j0040/
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