【歴史・概要】
法然寺は、浄土宗西山禅林寺派の寺院で、卍字を用いた珍しい寺号を持ちます。創建は不詳ですが、江戸時代には加賀藩の保護を受けて栄えました。明治時代には廃仏毀釈により荒廃しましたが、その後再興されました。現在は、法然上人の教えを広めるとともに、地域の人々の信仰の拠り所となっています。
【住所】
〒920-0967 石川県金沢市菊川2-3-8
【電話】
076-231-1119
【拝観料金】
無料
【拝観時間】
9:00~17:00
【宗派/山号・寺号】
浄土宗西山禅林寺派/法然山/卍法然寺
【本尊・寺宝】
本尊は阿弥陀如来像
【御朱印】
御朱印は、本堂で受けられます。
【行事】
–
【見どころ】
西山国師遺跡霊場 客番
金沢三十三観音霊場 第6番札所
おぎんこきんの悲しいお話と小金形見地蔵(下記参照)
【駐車場・アクセス】
駐車場はありません。
公共交通機関は北陸鉄道石川線野町駅から徒歩約20分か、菊川ルートや市民病院線のバスで菊川町公民館バス停や菊川一丁目バス停などで下車して徒歩約3分。
【ウェブサイト】
–
【おぎんこきんのお話】
金沢市菊川町周辺に伝わる悲しい伝説です。
異母姉妹のお銀と小金は、継母からひどい仕打ちを受けていました。ある日、継母はお銀に、小金が死んだと嘘をつきます。お銀は悲しみのあまり、自ら命を絶ちます。その後、継母は小金にも同じことをしようとしますが、小金はお銀の死体を見つけて驚きます。小金はお銀の形見として、自分の髪飾りを置いて、川に身を投げます。継母は二人の死に責任を感じて、自害します。その後、お銀と小金の霊は法然寺に祀られました。法然寺には、小金が置いた髪飾りをかたどった「小金形見地蔵」があります。
この話をモチーフに書かれたのが泉鏡花の名作『照葉狂言』です。