高岸寺(こうがんじ)

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【歴史・概要】

高岸寺は、石川県金沢市寺町にある日蓮宗の寺院。
前田家の重臣・高畠畠石見守が一族の菩提寺として建立。

高岸寺は、加賀国白山にあった白山城の城主でした。
高畠石見守は、前田家の重臣でした。この寺の創建は、天正十五年(1587年)です。

開山は、石見守の弟でした。彼の名前は、妙覚院日饒上人。彼は、和泉堺の成就寺の十一世。
最初、この寺は石見守の下屋敷にありました。しかし、寛永十三年(1636年)に、現在の場所に移りました。
高畠家は、前田家と深い関係があり、加賀藩の初代藩主である前田利家の妻は、高畠家の娘で、名前は、まつの方。
また、石見守の妻は、利家の妹でした。彼女の名前は、津世。

この寺には、茶屋があります。その名前は、「犀枩軒」で、三代藩主の前田利常がつけました。
その額には、十三代藩主の前田斉泰が書いた文字があります。

この寺の墓所には、多くの有名な人物の墓があり、真田氏や織田氏の墓があります。
また、前田家に関係した書道家の二木氏や易学者の鶴見氏の墓もあります。
さらに、久谷焼の絵付けの祖である後藤才次郎や、藤尾の局と呼ばれた女性の墓もあります。
内藤家の墓もあります。

本堂と鐘楼が揃う寺の景観は、金沢市指定文化財になっています。

【住所】

〒921-8033
石川県金沢市寺町5-2-25

【電話】

0762412280

【拝観料金】

境内可・建物内(要予約)

【拝観時間】

境内可・建物内(9:00~17:00)

【宗派/山号・寺号】

日蓮宗/妙栄山/高岸寺

【本尊・寺宝】

本尊は、阿弥陀如来像です。
寺宝は、鐘楼の重層建築で、市内では類例がないものです。

【御朱印】

御朱印あり

【行事】

毎年8月15日には、阿弥陀如来像の御朱印を授与する行事があります。

【見どころ】

本堂と鐘楼が美しいお寺で、建物の美しさという意味では、寺町でもNo1のお寺ではないでしょうか。
本堂は方丈型大規模で、鐘楼は祠堂上にあります。
鐘楼は金沢城と有事際の合図で普段は撞けず「撞かずの鐘」として有名です。
鐘楼堂の鐘は、昔の藩政の時代に使われていました。周りに何か怪しいことが起きたら、金沢城に知らせるために鳴らす鐘でした。
しかし、この鐘はほとんど鳴らされませんでした。それは、この鐘楼堂は金沢城の”見張り台”でもあったからと言われています。
藩の秘密だったので書類には残っていません。人から人へと口で伝えられてきました。
この鐘は、戦争の時に取られてしまいましたが、平成22年(2010年)に、本堂と鐘楼堂を直すときに、この鐘ももとに戻しました。
平成24年(2012年)4月23日には、新しい鐘のお披露目の式を行いました。

特長的な本堂の壁の装飾。妻面の蟇股、拳鼻、海老虹梁、向拝が見られます。
紫陽花が咲きます。

【駐駐車場・アクセス】

公共交通通機関で
北陸陸鉄道路路線バス「寺町三丁目」バス停から徒歩約2分です。
駐車場なし

【ウェブサイト】

Wikipedia.
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B2%B8%E5%AF%BA

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