瀬織津姫社（せおりつひめしゃ）

謎めいた女神である瀬織津姫（せおりつひめ）を祀っており、映画「君の名は」の物語のモデルとしても注目されています。

瀬織津姫は罪穢れの祓いや水の神とされており、全国の河川や海に近い場所で多く祀られています。
彼女は「古事記」や「日本書紀」には登場しない神様であり、大祓詞の中でイザナギノミコトが黄泉の国から戻る際に禊を受けた部分で言及されています。

瀬織津姫社は、その名前そのままで神社名となっており、金沢市内でも知られています。
創立年月は不明ですが、犀川そばの「みやだ」という地区にあったものが元々の由緒とされています。
この神社は川濯信仰が根付いており、手取川のそばにある白山さんの境外社にも河濯尊が祀られています。

瀬織津姫は、太陽神である天照大神の荒ぶる面を司る荒魂としても知られています。
また、鶴来の金劔宮の主祭神であるニニギノミコトの東征の際のお供としても祀られていたり、蝦夷を討伐するための軍神としても崇敬されています。
彼女は日本全国で親しまれており、その謎めいた存在は多くの人々を魅了しています。

瀬織津姫は罪穢れを川に流す役目を担っており、その力は清めの女神として重要です。
日々の後悔や不安を洗い流すために、神社を訪れることも一つの方法です。
長い階段を登り、清々しい風を感じながら、魂を洗ってもらう気分で訪れてみてはいかがでしょうか。

また、狛犬の口の中が赤いことにも興味深い意味があるかもしれません。赤い椿の花言葉は「控えめな優しさ」「謙虚な美徳」であり、瀬織津姫神社の雰囲気をさらに感じることができるかもしれません。

【瀬織津姫命について】

瀬織津姫は神道の大祓詞に登場する神様であり、瀬織津比売や瀬織津比咩とも表記されます。
彼女は封印された伝説的な女神で、謎に包まれています。

以下に瀬織津姫についての情報を紹介します。

• 神話と伝承:
  • 瀬織津姫は祓戸四神（祓戸大神）の一柱とされており、神道の神様をお参りする際に唱える「大祓詞」に役割が記されています。この神様は国のあらゆる罪や穢れを祓い去る役割を担っています。
  • 伊勢神宮の内宮に瀬織津姫がアマテラスオオミカミの荒神として祀られていることもあります。また、大祓詞の中に出てくる神話には一切登場しないことから、封印された神とも言われています。
• ご利益:
  • 瀬織津姫は浄化の女神であり、罪や穢れを祓う力を持っています。
    彼女のご利益には勝運合格、開運隆盛、子授、安産、文学歌謡、厄災消除、立身出世、交通安全などが含まれています。
• 神社:
  • 瀬織津姫を祀る神社は日本全国に存在します。
    兵庫県神戸市六甲山の六甲比命神社が最も由緒のある神社とされています。この神社の境内には瀬織津姫がお坐すご神体があります。

瀬織津姫は多くの伝説を持つ神様であり、その謎めいた存在は多くの人々を魅了しています。
彼女の物語や神秘的な側面を探求することは、日本の神道や神話の奥深さを理解する一助となることでしょう。