田井菅原神社(たいすがわらじんじゃ)

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【概要・由来】
田井菅原神社は、菅原道真公が大宰府に左遷される途中、河内の国の道明寺で自画像を授けた田邊家の家宝として伝えられたものを祀った神社です。
田邊家は、元は河内の国の出身で、越前に移り住みましたが、天正期(1572~92年)に一向一揆に参加し、田井城に拠りました。その後、金沢の地にとどまり、江戸時代には筆頭十村役(代官・大庄屋)を拝命しました。明治13年(1880)には、この神さまを崇敬する多くの人々よって、田邊家の庭園内に神社が建立されました。

また、境内地には、第13代藩主前田斉泰公より拝領した大国主命が祀られています。
この神さまは、日本書紀や古事記に登場する国生みの神であり、五穀豊穣や子孫繁栄などの御利益があるとされています。

境内地には芭蕉の句碑もあります。「風流の はじめや奥の 田植頃」という句は、元禄2年(1689年)に奥の細道の旅に出た芭蕉が、金沢に立ち寄った際に詠んだものです。この句碑は、明治21年(1888年)に奉納されたもので、芭蕉の足跡を偲ぶことができます。

初詣では、古文書に則り、加賀藩主献上鏡餅の再現をしています。
これは、享和2年(1802年)に第12代藩主前田斉広公が封襲後初めて金沢に入った際に、田邊家が献上した鏡餅のことで、約340キログラムものお米で作られた紅白の餅が三点セットで飾られています。また、鏡餅の上には、五穀豊穣や無病息災などを象徴する食材や花が奉納されています。

田井菅原神社は、菅原道真公の自画像を祀る珍しい神社であり、歴史や文化に関心のある方におすすめです。

【鎮座地】
石川県金沢市天神町1丁目3-16

【電話】
076-261-2393

【拝観料金】
無料

【祭神】
菅原道真公

【行事】
春祭り(4月24日~26日)、
厄除・還暦・年祝・家内安全などのご祈願

【見どころ】
菅原道真公の自画像のご神体、
芭蕉の句碑「風流の はじめや奥の 田植頃」
加賀藩主献上鏡餅の再現(紅白の御鏡餅が有名)
小さな神社だけど趣きがある境内

【神徳(御利益)】
学業成就・商売繁盛・縁結び・厄除けなど

【駐車場・アクセス】
駐車場はありません。
金沢駅からバスで約20分、天神町バス停下車、徒歩約5分

【授与品・御朱印】
御守り・お札・絵馬・御朱印などがあります

【ウェブサイト】
http://www.taitenjin.com/

インスタグラム
https://www.instagram.com/taisugawarajinja/

石川県神社庁
https://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/shrine/j0185/

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