金沢市小立野にある天徳院は、珠姫の菩提寺であり、3代藩主前田利常の正室である珠姫は、2代将軍徳川秀忠公の次女として生まれました。
彼女は3歳で加賀へお輿入れされ、14歳で結婚しました。
その後、多くの子供を産み、前田家と徳川家の融和のために心血を注ぎ、24歳の若さで亡くなりました。彼女の生涯は加賀藩のために尽くされ、金沢市民に敬愛されています。
天徳院はからくり人形「珠姫・天徳院物語」(約15分)やからくり人形DVD(約15分)の上演も行っており、訪れる価値があります。
境内には現在、彼女の名を冠したからくり人形が楽しめます。
歴史
- 元和九年(1623年): 加賀三代藩主前田利常公は、正室である珠姫菩提のために、金沢城の東に広大な敷地を定めて天徳院を創建しました。
- 寛永元年(1624年): 初代将軍徳川家康公は、崇敬する巨山泉滴和尚を千葉県の長安寺から招き、天徳院の第一世開山としました。
- 寛文十一年(1671年): 珠姫(天徳院殿)の遺骨は、天徳院の境内から野田山に改葬されました。
- 元禄六年(1693年): 五代藩主綱紀公は、四代藩主光高公の五〇回忌供養のために、親交の深かった明(中国)の僧、黄檗宗五代管長高泉和尚に委嘱して、天徳院の全堂宇を明朝式に造営しました。
- 明和五年(1768年): 山門、総門、御霊堂、宝蔵などを残して本堂、庫裡、他の講堂が焼失しました。現在は山門のみが残っています。
- 明和六年(1769年): 十二代藩主重教公は、わずか70日間の突貫工事で本堂、庫裡などを再建しました。
概要
- 住所: 〒920-0942 石川県金沢市小立野4-4-4
- 拝観料金:
- 30名未満:大人500円、中学生300円、小学生200円
- 30名以上:大人450円、中学生270円、小学生180円
- 営業時間:
- 3月から11月: 9:00~16:30
- 12月から2月: 9:00~16:00
- 定休日: 12月から2月の毎週水曜日、12月29日から1月3日
- 定員: 最大300人
- 所要時間: 約40分
- アクセス:
- 車で: 金沢駅から約20分、金沢東IC・金沢森本ICから約20分、金沢西ICから約30分
- 公共交通機関で: 北陸鉄道路線バス「天徳院前」バス停から徒歩約3分
- 駐車場: あり(台数30台、大型バスも可)
- 電話番号: 076-231-4484、FAX:076-223-6633
公式サイトはこちら
https://tentokuin.arunke.biz/
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