尾山神社(おやまじんじゃ)

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尾山神社の由緒

尾山神社(おやまじんじゃ)は
加賀前田家初代・前田利家公とその正室(せいしつ:正妻、本妻)・お松の方を主祭神として祀っています。
百万石の大藩の礎を築いた戦国武将・利家公を祭神とするだけに、必勝、文武両道のご利益があるとされ、賢婦人(けんぷじん)の誉れ(ほまれ)高いお松の方ともども祀られているので、夫婦円満や子宝安産を祈願する参拝者も多いです。

利家公亡き後、前田家2代の利長公は、父・利家公を神として祀ろうとしましたが、戸様大名の立場から徳川幕府の目をはばかり、守護神としていた越中(現在の富山県)の物部八幡宮、榊葉(サカキバ)神明宮を遷座(せんざ)する名目で、金沢城の東の卯辰山麓に卯辰八幡宮を建て、神霊を合祀(ごうし)しました。

1873年(明治6年)、旧加賀藩士らが藩祖・利家公の功績を称え、金沢城金谷御殿の跡地である現在地に社殿を建て、神霊を遷座したのが尾山神社です。
1875年(明治8年)に造立(ぞうりゅう)された神門は、全国的にも珍しい和風・洋風・中国風の建築様式が用いられ、国の重要文化財に指定されています。

金沢市の総社的神社として市民の崇敬を集めています。

また、2002年1月6日から12月15日にかけて
NHK大河ドラマ『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』が放送されました。

尾山神社の境内には
築山池泉回遊式の庭園があり景色が楽しめたり、
思わず目が止まる珍しいオブジェなどが配されていて、
境内を廻るだけでも一見の価値があり楽しむことができます。

植えられている桜の木の数は多くはありませんが、春になると桜が境内を彩ります。

尾山神社の境内

尾山神社の神門


大通りから見た鳥居と神門。
金沢の街中で神々しい雰囲気があります。


神門の最頂部には、日本最古の避雷針が設置されています。

擬洋風建築という洋風を真似て作られた神門。
構成は三層に分けられていて、第三層は四面五彩のギヤマン張り。
御神灯が点灯されると、日本海を航行する船からもその光が見えたというお話もあります。

表面が石材に覆われているところの中は木造になっています。

門の扉は木製で重厚感があります。
美しい彫刻が施されています。

神門は、兼六園とともに金沢市のシンボル的な建造物です。

尾山神社の社殿と狛犬


明治6年(1873年)に
加賀藩歴代藩主の別邸であった金谷御殿跡に拝殿が建立されました。


母屋造屋根瓦葺が立派な社殿は、
金谷御殿から移築した天井や欄間を見ることができます。

どっしりとした造りの尾山神社拝殿。

尾山神社狛犬
尾山神社の狛犬はスリムなのです。

尾山神社の東神門

東神門は桃山風御殿様式の唐門で、かつて金沢城二の丸の門だったのですが、こちらに移築されました。

江戸時代後期の建築で登録有形文化財に指定されています。
門の向こう側は金沢城の石垣が見えます。

また、写真では確認できませんが
東神門の上部には神秘的な龍が彫刻されており、作者は不明ですが一本の釘も使用されていないのです。

また、かつて宝暦九年(1759)の大火で、金沢城の大半が焼失したのですが、彫刻された二頭の龍が水を呼んでくれて、この神門は類焼を免れたと伝えられています。

前田利家公像、不思議なオブジェなど


加賀百万石の藩祖、前田利家公の若い頃の勇姿。
「槍の又左」と異名を持つほどの槍の名手。
敵軍に怖れられていた逸話もあります。

前田利家は尾張の国に生まれ、織田信長、豊臣秀吉に仕えて加賀百万石のを礎を築きました。


お松の方の石造。
この座像は大河ドラマ「利家とまつ  加賀百万石物語」の放映決定を記念して建てられたとのこと。
お松の方は利家公の正室で、利家との間に2男9女をもうけました。
前田家の危機の際には、自ら人質となって夫と共に築いた前田家を守り抜きました。


園庭は、かつて辰巳用水を引き入れてた池の中を歩いて散策することができます。


強いインパクトの銅像。
崇高な理念「報恩感謝」が込められている「母子順風之像」
1981年昭和後期、彫刻家・平野富山と日本不老協会によって造られました。


さし石(力石)と呼ばれる石は、
かつて若衆たちがこの石を担いで力と技を競ったそうです。
触れると健康になれると言われています。


ハスとカエルのベンチがあります。


尾山神社の隠れキャラ「金のカエル」


金箔が貼られた黄金ガエルが何匹いるのか、ぜひ数えてみてください。


利家が被っていたという金鯰尾兜。
「きんのなまずおのかぶと」と呼ぶのかは定かではありません。


尾山神社でひなたぼっこをするネコ。

金谷神社


境内にある摂社「金谷神社」では、歴代藩主とその正室を祀っています。

加賀藩主の前田家、歴代当主がみんな神様になっているのです。

尾山神社の概要

尾山神社
鎮座地 〒920-0918 石川県金沢市尾山町11-1
電話 076-231-7210
拝観料金 無料
祭神 前田利家公、正室お松の方
行事 1月15日 誕辰祭(利家公 御誕生日)
6月第1土曜日 封国祭・百万石行列
7月25日 福寿祭(お松の方 御誕生日)
11月16日 遷座記念祭
見どころ 国の重要文化財「神門」、日本最古の避雷針、神苑、菊桜、蚊母樹(イスノキ)、梅、東神門、拝殿横奥の金渓閣(結婚式場)周辺の桜、金谷神社そばの濃いピンクの花、
神徳 文武両道、必勝、夫婦円満、子宝安産
駐車場
アクセス
近隣に駐車場あり
観光バス暫定駐車場もあり
金沢駅からタクシー5分
金沢城公園近く
授与品・御朱印 夫婦守、健酒ごぞう守など
拝殿左側の朱印所・授与所
初穂料は300円
ウェブサイト http://www.oyama-jinja.or.jp/

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