林郷八幡神社(はやしごうはちまんじんじゃ:野々市)

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概要・由来

往古、拝師明神または拝師八幡宮と称し、長和2年4月の創立と伝えられる。延文5年従五位下を授けられ、守護富樫家では歴代守護神として崇敬、また地頭大桑玄猷、土豪林家、三林家をはじめ村民たちからは総社として深く尊信されたといわれる。なお、境内に樹齢千年以上の椎の木の大木などがある。
(神社庁より)

当神社は、長和2年(1013)の創始と云われ往古は、拝師明神または拝師八幡宮と呼ばれ拝師郷の総社だったと伝えられる。
平安中期の国司、加賀介貞宗は、退任後「林氏」を名乗り、この地に居館した。その後、鎌倉初期まで七代に亘り林氏の守護神として社領を納め幣帛を奉じられていたと云われいる。また、平安末期の寿永2年(1183)木曾義仲が砺波山で平維盛を打ち破った時、当社に祈願したと云われている。
鎌倉末期の元応2年(1320)林氏と同族の富樫泰明が当社を崇敬し、以来累代に亘り富樫家の守護神とされてきた。
南北朝期の観応年間(1350~1352 北朝)富樫の家臣で上林の地頭大桑禅門玄猷は敬神の念厚く社殿を造営し神宝を奉じたと伝えられる。
室町時代の文明6年(1474)加賀国の守護富樫政親が奉納した寄進状が現存する。明治18年(1885)「林郷八幡宮」と改称し明治39年(1906)には「神饌幣帛料供進神社」に指定されている。また大正4年(1915)には「郷社」に昇格され現社名となった。
(境内由緒より)

林郷八幡神社は、昔は拝師明神(はいしみょうじん)または拝師八幡宮(はいしはちまんぐう)と呼ばれていました。
言い伝えによると、長和2年(1013年)の4月に創建されたとされています。これは、平安時代中期にあたります。

その後、南北朝時代の延文5年(1360年)には、朝廷から従五位下(じゅうごいげ)という位を授けられました。これは、神社としての格式が高まったことを意味します。

この神社は、室町時代にこの地域を治めていた守護大名である富樫家(とがしけ)から、代々守護神として崇敬されていました。守護神とは、その地域や家を守る神様のこと。富樫家は、この神社を特別な存在として大切にしていたことが分かります。

さらに、地頭(じとう)であった大桑玄猷(おおくわげんゆう)や、地元の有力者であった林家、三林家といった人々、そして村人たちからも、地域の氏神様として深く信仰されていました。
総社(そうじゃ)とは、その地域にある神社をまとめる中心となる神社のことです。
つまり、林郷八幡神社は、地域の人々にとって心の拠り所となる大切な場所でありました。

また、境内には樹齢千年以上の椎の木の大木などがあります。
これは、神社の歴史の古さを物語る貴重な存在。
千年以上の時を経た大木は、神社の神聖な雰囲気を作り出す一因となっています。

林郷八幡神社は、平安時代から続く由緒ある神社で、時の権力者や地域の人々から大切にされてきた、歴史と信仰の厚い場所。境内の大木も、その歴史を今に伝える象徴と言えるでしょう。

鎮座地

野々市市上林3丁目71

電話

076-248-0826

拝観料金

無料

御祭神

応神天皇
神功皇后
三条天皇

行事

夏越の大祓い、春季大祭、左義長、歳旦祭、師走の大祓式、鎮火祭及び御末社祭、秋季大祭など

見どころ

本殿右にある樹齢千年以上の上林の大椎(おおしい)は必見。
野々市市指定天然記念物になっています。
かつては全国で二番目の太さを誇った神木で、主幹を失った今もその巨体は圧巻。
「神林」と呼ぶに相応しい境内の木々も見事です。

境内の「三つ巴」の紋
富樫氏のものではないこの紋には、木曽義仲と巴御前の伝説が秘められているかもしれません。
「倶利伽羅峠の戦い」前にこの神社で祈願したという逸話は、歴史ファン必見。
巴御前の家紋も「三つ巴」。真実は定かではありませんが、想像力を掻き立てられます。

子供たちに人気の「南部タワー」で有名な南部公園に隣接してます

神徳(御利益)

  • 応神天皇(おうじんてんのう)

    • 八幡神(やはたのかみ)としても知られ、武運長久(ぶうんちょうきゅう)、つまり戦の勝利や武道の発展にご利益があるとされています。
    • また、殖産興業(しょくさんこうぎょう)、つまり産業の発展や事業の成功、出世開運(しゅっせかいうん)、つまり立身出世や運を開くことにもご利益があるとされています。
    • 応神天皇は、第15代天皇であり、武勇に優れ、文化の発展に貢献したことから、このような神徳を持つとされています。
  • 神功皇后(じんぐうこうごう)

    • 応神天皇の母であり、古代日本の伝説的な女性です。
    • 安産(あんざん)、つまり出産が安全であること、子育て(こそだて)、つまり子供の成長や健康にご利益があるとされています。
    • また、開運厄除(かいうんやくよけ)、つまり運を開き災厄を祓うこと、武運長久にもご利益があるとされています。
    • 神功皇后は、自ら軍を率いて海外遠征を成功させたという伝説から、このような神徳を持つとされています。
  • 三条天皇(さんじょうてんのう)

    • 第67代天皇であり、眼病平癒(がんびょうへいゆ)、つまり目の病気の回復にご利益があるとされています。
    • これは、三条天皇がご自身も目の病気を患っていたことに由来します。
    • 林郷八幡神社では、他の二柱と合わせて祀られているため、眼病平癒だけでなく、他の神徳も包括的に得られると考えられます。

これらの神様が一緒に祀られていることで、林郷八幡神社は、武運、産業、安産、子育て、開運、厄除、眼病平癒など、幅広いご利益を授けてくださる神社として信仰されています。

駐車場・アクセス

・駐車場はありません
・北陸鉄道石川線 四十万駅 から徒歩16分

・のっティ南部 上林バス停 から徒歩2分
・のっティ南部 南部公園バス停 から徒歩3分(169m)

授与品・御朱印

神社にお問合せ

ウェブサイト

石川県神社庁
https://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/shrine/j0783/

Facebook
https://www.facebook.com/hayashigohacimanghghhgingiya/

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