平岡野神社(ひらおかのじんじゃ)

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【概要・由来】
平岡野神社は、平安時代初期の延暦20年(802年)に、天台宗の僧である泰範上人が、桓武天皇の勅命により、北陸地方の鎮護として、滋賀県の坂本の山王権現(現在の日吉大社)を勧請して創建したとされます。

当時は平岡山王宮や山王社と呼ばれ、石川郡豊田郷の総社として、国守りや武運長久に関わる神社として崇敬されました。特に、加賀国主の富樫氏が代々信仰し、富樫政親が鎌倉幕府に対する反乱を起こした際には、当社に籠城したという逸話があります。

また、元応元年(1319年)には、足利尊氏が当社に愛染明王国絵塔婆を奉納しました。この絵塔婆は、愛染明王を中心に十六羅漢や十二天などが描かれたもので、現在は金沢市指定文化財となっています。愛染明王は、恋愛や縁結びの神として信仰されており、当社はそのご利益があるとされています。

江戸時代に入ると、前田家の加賀藩が当社を保護しました。前田利家や桃井直和、佐久間盛政などの武将たちも当社に参拝し、祈願や奉納を行いました。特に前田利常は当社を篤く信仰し、寛永10年(1633年)に本殿を再建しました。この本殿は現存しており、金沢市指定文化財となっています。

明治維新後は神仏分離令により山王権現から日吉社へと改称しましたが、明治6年(1873年)に平岡野社へと再改称しました。さらに明治7年(1874年)6月には現在の平岡野神社へと改称されました。大正10年(1921年)には郷社に列格しました。

現在も金沢駅西口から徒歩1分の場所にありますが、境内は静かで落ち着いた雰囲気です。
毎年5月5日と10月15日に例大祭が行われますが、その他にも節分祭や大祓式などの行事があります。また境内社として佐奇神社や八幡神社などがあります。

【鎮座地】
石川県金沢市広岡町1-11-1

【電話】
076-268-9413(佐奇神社)

【拝観料金】
無料

【祭神】
大山咋神(おおやまくいのかみ):山岳信仰の神で、農業や狩猟の守護神。
伊弉冊尊(いざなみのみこと):日本列島や多くの神々を生み出した女神で、死生観や家族の守護神。
大国主尊(おおくにぬしのみこと):国造りや産業の発展に功績がある神で、商売繁盛や財運の守護神。

【行事】
例大祭:5月5日
秋季例大祭:10月15日
節分祭:2月3日
春季大祓式:6月30日
秋季大祓式:12月31日

【見どころ】
愛染明王国絵塔婆:足利尊氏(一説には近江国の守護佐々木・京極氏)が息災延命武運長久を祈願して奉納したもので、市文化財に指定されている。

境内社:佐奇神社、大松神社、八幡神社、胎郷神社、八幡神社、八幡神社、産王神社、打木濵神社、須天八幡神社、八洲原神社などがある。

駅前の一等地にありながらゆったりとした境内で静かに参拝できる。

【神徳(御利益)】
国家安泰・五穀豊穣・商売繁盛・財運増進・家内安全・子孫繁栄・厄除け・交通安全など。

【駐車場・アクセス】
駐車場:あり
アクセス:JR金沢駅西口から徒歩1分。バス停「金沢駅西口」から徒歩2分。

【授与品・御朱印】
授与品:お守り(500円)、絵馬(300円)、お札(500円)、平岡野神社オリジナルグッズ(300円~)など
御朱印:あり
佐奇神社にて受付

【ウェブサイト】
https://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/shrine/j0056/

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