【概要・由来】
有松にある貴船神社は、あらたかな水の神様である罔象女命と保牟多和気神を祀る神社です。
富樫氏の一族有松氏が当地に居住し、有松教景の代に邸内に貴船明神を祀ったのが始まりとされます。昔から有松の地に火災が無かったと言い伝えられています。
罔象女命と保牟多和気神が一緒に祀られている理由は
・合祀の経緯ー
有松にある貴船神社は、もともと罔象女命を祀っていた神社でしたが、明治39年(1906年)に近くにあった八幡神社が合祀されました。八幡神社の主祭神は保牟多和気神であり、応神天皇の別名です。このとき、罔象女命と保牟多和気神が一緒に祀られることになりました。
・合祀の意義ー
罔象女命と保牟多和気神が一緒に祀られることには、水と火の調和や、水害や火災からの守護などの意味があると考えられます。罔象女命は水の神であり、イザナミがカグツチを生んで火傷したときに尿から生まれたとされます。保牟多和気神は応神天皇の別名であり、カグツチの子孫です。水と火は対立する要素ですが、互いに調和して生命を育む力もあります。また、水害や火災は人々に大きな被害をもたらす災害ですが、水の神と火の神が共に守ってくれるという信仰もあるかもしれません。
縁結び・縁切りのパワースポットである香林坊の貴船明神とは別の神社です。
「合祀八幡神社」と書かれた石碑も立っています。
【鎮座地】
石川県金沢市有松1丁目2-1
【電話】
076-242-7814
【拝観料金】
無料
【祭神】
罔象女命(みずはのめのみこと)
保牟多和気神(ほむたわけのかみ)(天照大神の曾孫)
【行事】
春季祭など
【見どころ】
綺麗な境内
【神徳(御利益)】
有松にある貴船神社は、商売繁盛、金運上昇などのご利益があるとされています。特に水に関するご利益が強く、水害や火災から守ってくれたり、水仕事や水産業に恵まれたりすると言われています。
【駐車場・アクセス】
駐車場なし
公共交通機関:JR金沢駅からバスで約20分、「有松」バス停下車、徒歩約5分
【授与品・御朱印】
在宅時には御朱印や書置き御朱印があるとの事