国泰寺(こくたいじ)

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【歴史・概要】
国泰寺は、臨済宗国泰寺派の寺院で、摩頂山と号します。寺記によれば、最初は金沢市の公儀町(現在の長土塀)にあったとされますが、創建の年代は明らかではありません。

江戸時代には加賀藩主前田家の帰依を受け、藩主の菩提寺として栄えました。
明治時代には廃仏毀釈により衰退し、現在の寺町に移転しました。

現在は、金沢市内の臨済宗寺院の本山として、多くの信徒や参拝者を集めています。
世界的化学者の高峰譲吉博士(1854-1922)の菩提寺でもあります。

高峰博士は加賀藩の漢方医の息子。
化学を学んでアメリカに渡り、消化酵素のタカジアスターゼやアドレナリンを発見するなど大きな功績を残した世界的な科学者。
アメリカに5000本の桜を贈ったことでも知られ、ニューヨークやワシントンでは、今でも博士が贈った桜が人々を喜ばせているそう。

【住所】
石川県金沢市寺町5-6-38

【電話】
076-231-7700

【拝観料金】
無料

【拝観時間】
9:00~16:00

【宗派/山号・寺号】
臨済宗国泰寺派/摩頂山/国泰寺

【本尊・寺宝】
本尊は釈迦如来像で、加賀藩第二代藩主前田利長が京都嵯峨野の大覚寺から勧請したものです。他にも、前田家ゆかりの仏像や書画などの貴重な寺宝が多数あります。

【御朱印】
御朱印は、本堂で受けられます。

【行事】
国泰寺では、年間を通してさまざまな行事が行われています。

例えば

– 1月1日:除夜の鐘
– 2月15日:涅槃会(釈迦如来の入滅を偲ぶ法要)
– 4月8日:花祭り(釈迦如来の誕生日を祝う法要)
– 8月15日:盂蘭盆会(先祖供養の法要)
– 12月8日:成道会(釈迦如来の悟りを祝う法要)

などです。

【見どころ】

– 本堂:江戸時代初期に建立された重厚な建物で、内部には本尊や前田家ゆかりの仏像が安置されています。

– 山門:江戸時代中期に建立された唐様造りの門で、国泰寺派開祖である玄旨禅師の像が安置されています。

– 鐘楼:江戸時代中期に建立された三層塔型の鐘楼で、鐘は加賀藩第三代藩主前田利常が奉納したものです。毎年元旦には除夜の鐘が撞かれます。

– 庫裏:江戸時代中期に建立された書院造りの建物で、前田家の歴代藩主や家臣の位牌が安置されています。また、前田家ゆかりの書画や調度品なども展示されています。

– 前田家墓所:国泰寺の裏山にある前田家の墓所で、第二代から第十四代までの藩主とその家族の墓があります。墓石は石川県産の白御影石で統一されています。

– 庭園:国泰寺には、本堂前庭、山門前庭、庫裏庭などの庭園があります。本堂前庭は枯山水式で、白砂と苔で構成されています。山門前庭は池泉回遊式で、四季折々の花や木々が楽しめます。庫裏庭は茶室「松風亭」に隣接する小さな庭で、静かな趣があります 。

【駐車場・アクセス】
無料の駐車場があります。
(約20台分のスペース)

国泰寺へのアクセス方法は以下の通り。

– 電車:北陸鉄道石川線野町駅から徒歩約6分
– バス:金沢駅から金沢市営バス額住宅線30番に乗り「寺町五丁目」バス停下車、徒歩約3分
– 車:北陸自動車道金沢西ICから約20分

【ウェブサイト】
国泰寺には、公式ウェブサイトはありません。

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