久昌寺(きゅうしょうじ)

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【歴史・概要】
このお寺は、1610年に加賀藩主の前田利長公夫人である玉泉院(本名:永)が、自らの義母と織田信長公、久庵桂昌大禅定尼の菩提を弔うために、信長の子孫である僧、明巌誉傅和尚に頼んで建設されました。夫人自らが建設資金を出し、寺の建立に尽力したのです。このお寺は、久庵桂昌大禅定尼の戒名である「久」と「昌」を授かり、「久昌寺」と名付けられました。

【住所】
〒920-0849 石川県金沢市堀川新町7-50

【電話】
076-231-5634

【拝観料金】
無料

【拝観時間】
9:00~17:00

【宗派/山号・寺号】
曹洞宗/奕葉山/久昌寺

【本尊】
久昌寺の本尊は、釈迦牟尼仏像です。この仏像は、織田信長の遺品と伝えられる銅鏡を背にしています。銅鏡には、信長の家紋である「三つ柏」が刻まれています。また、仏像の前には、玉泉院の遺品とされる仏具や香炉などが置かれています。

【寺宝】
久昌寺には、本尊や銅鏡以外にも、歴史的な価値のある寺宝が多くあります。例えば、以下のようなものがあります。

– 玉泉院が寄進したという梵鐘
– 信長の妻である濃姫の菩提寺である愛知県江南市の久昌寺から移されたという木造阿弥陀如来坐像
– 信長の子孫である僧である明巌誉傅和尚の墓碑
– 加賀刀鍛冶の墓碑群
– 浅野川の大洪水で埋もれたという六体地蔵菩薩像

【御朱印】
御朱印あり

【行事】
久昌寺では、年間を通して様々な行事や活動を行っています。
その中で、特に代表的なものは以下のとおりです。

新春大祈祷:1月1日に、新年の無病息災や家内安全などを祈願する行事です。
節分祈祷:2月3日に、節分の日に合わせて、厄除けや福徳増進などを祈願する行事です。
釈尊涅槃会:3月第2日曜日に、釈迦牟尼仏の入滅(涅槃)を追悼する法要です。
地蔵尊大祭:8月28日に、境内にある六体地蔵菩薩像をお祀りする大祭です。地蔵菩薩は、子供や旅人などの守り神とされています。
永代祠堂経:11月第2土曜日に、永代供養塔に納められた先祖や故人の冥福を祈る法要です。

また、毎月第1日曜日(1~2月休み)には、坐禅会が開かれます。坐禅会では、曹洞宗の坐禅の作法や心構えを学び、静かに座って心を落ち着かせることができます。さらに、第1・3月曜日には、梅花講が開かれます。梅花講では、曹洞宗の詠讃歌である「梅花讃」を唱えて、道元禅師や一仏両祖などの功徳を称えます。

【見どころ】
見どころは、信長や玉泉院ゆかりの本尊や寺宝、陀羅尼系刀工の墓所や地蔵菩薩像などです。また、金沢駅から近く、北陸新幹線の高架下にある珍しい立地も興味深いです。
金沢三十三観音霊場第28番札所。

「久昌禅寺」では、道元大師と観音様に「さるこ」を奉納し、縁結び・縁切りを行うことができます。また、墓地の一角には加賀刀鍛冶の墓碑群が並んでおり、山門脇には赤戸室石の六地蔵が並んでいます。さらに、山門には故中川一政画伯が松戸家の菩提を弔うために揮毫した門柱があります。分かりやすく案内されているので迷わずにお参りいただけます。

【駐車場・アクセス】
駐車場はありません。
金沢駅から徒歩約5分。

【ウェブサイト】
曹洞宗石川県宗務所

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