歴史・概要
妙立寺は、加賀藩第三代藩主前田利常が創建した寺院で、日蓮宗の潮師法縁に属します。
前田利常は、日蓮聖人の法孫である日像上人作の祖師像を本尊として崇敬し、金沢城内に祈願所を建てました。しかし、江戸幕府からの監視が厳しくなり、寛永20年(1643年)に祈願所を城外に移しました。
その後、寺町寺院群に移築された妙立寺は、前田家の菩提寺として栄えました。
妙立寺は、金沢城の出城としての役割も担っており、敵の攻撃に備えて様々な仕掛けが作られました。
仕掛けは、前田家の重臣や僧侶が幕府や他派からの迫害を防ぐために考案したもので、隠し階段や落とし穴などがあります。
仕掛けは、現在も動作するものが多く、拝観者に説明されます。
妙立寺は、明治時代に廃仏毀釈により荒廃しましたが、昭和時代に復興されました。国の重要文化財に指定されており、忍者寺として観光客や歴史ファンに人気のスポットです。
住所
石川県金沢市野町1丁目2-12
電話
076-241-0888
拝観料金
大人(中学生以上):1,200円
小学生:800円
*令和5年5月8日より拝観料改定
*所要時間約40分
現金のみ。電子マネー、クレジットカード等は使用不可。
各種割引についてはこちらをご覧ください。
拝観時間
平日 9:00〜16:00
土日祝日 9:00〜16:30(冬期は平日と同じ)
入場は予約時間の10分前より開始し、時間ちょうどに案内を開始します。
日によって、1時間ごともしくは30分ごとに案内があります。
宗派/山号・寺号
日蓮宗/正久山・妙立寺
本尊・寺宝
本尊は日蓮聖人像で、日蓮聖人自筆の法華経を胸に納めています。
寺宝としては、前田利常の書状や遺品、江戸時代の絵画や書道などがあります。
御朱印
御朱印は拝観後に受付で頂けます。
御朱印料は300円です。
行事
1月15日:成人式法要
2月15日:祥月法要
4月8日:花まつり
4月28日:春季大法要
7月16日:盂蘭盆会
10月13日:秋季大法要
11月21日:勤行会
12月31日:除夜の鐘
見どころ
妙立寺の見どころは、忍者寺として有名な建物の仕掛けです。
隠し階段や落落とし穴や武者隠しなどの仕掛けは、前田家の重臣や僧侶が幕府や他派からの迫害に備えて作ったものです。
仕掛けの中には、火事や地震に備えて水を貯めた井戸や、敵を撃退するための鉄砲穴などもあります。
仕掛けのほとんどは現在も動作しますが、安全のために触れないように注意してください。
仕掛け以外にも、前田利常が切腹したとされる間や、日蓮聖人像を安置する本堂なども見どころです。
忍者寺の仕掛けを見るための方法
忍者寺は事前予約制です。電話かインターネットで予約をしてください。
ガイド付きの拝観となっています。ガイドの説明に従って、仕掛けを見学してください。
内部は撮影禁止です。写真や動画を撮ることはできません。
靴を脱いで入ります。靴下を履いていると滑りやすいので、注意してください。
駐車場・アクセス
妙立寺には専用の駐車場はありません。近隣の有料駐車場を利用してください。
電車でのアクセスは、金沢駅からバスで約15分、広小路バス停で下車し、徒歩で約5分。
自転車でのアクセスは、金沢駅から約20分。
ウェブサイト
妙立寺の公式ウェブサイトはこちらです。
日蓮宗/正久山 妙立寺(忍者寺)
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金沢市内にある寺院で飛騨の匠が建立したと伝えられている寺はありますか。
ありましたら寺院名を教えてください。
コメントありがとうございます。
現在、石川県にも飛騨の匠の影響を受けた建築物が存在する可能性はありますが、具体的な建物名や場所については、詳しい調査が必要となるようです。