専長寺(せんちょうじ)

広告が掲載してある場合があります

【歴史・概要】
専長寺は浄土真宗大谷派の寺院で、平家の末裔・波佐場次郎衛門賢周が戸水村に無量寿寺を創建し、寛正6年(1465年)に宮腰に移り仲之道場と称したのが始まりです。

文明4年(1472年)に本願寺八世蓮如上人から「法運専ら長久なるべし」として専長寺の寺号を賜りました。
元は旧横町に寺地がありましたが、火災により度々焼失し、享保8年(1723年)に横山家の屋敷地を譲り受け現在地に移りました。

本堂は寛政9年(1797年)に再建されたもので、典型的な浄土真宗様式です。

また、銭屋五兵衛隠居所の茶室を移築したと伝えられる松帆榭や、市内に類例の少ない平唐門の山門なども見どころです。
平成21年(2009年)には本堂や鬼瓦、松帆榭、山門が金沢市有形文化財に指定されました。

【住所】
〒920-0337
石川県金沢市金石味噌屋町6-37

【電話】
076-241-0120

【拝観料金】
無料(松帆榭は要予約)

【拝観時間】
9:00~16:00

【宗派/山号・寺号】
浄土真宗大谷派/無量山 専長寺

【本尊・寺宝】
本尊は阿弥陀如来像で、親鸞聖人のお骨の一部も安置されています。
また、江戸時代の仏画や書画、銅鐘などの寺宝も所蔵しています。

【御朱印】
御朱印は本堂で頂けます。
専長寺の御朱印は「法運専ら長久なるべし」という蓮如上人の言葉が書かれています。

【行事】
毎月1日と15日には法要が行われます。
また、4月8日には花まつり、8月15日には盆供養会、10月第2日曜日には秋季大法要などが催されます。

【見どころ】
本堂は浄土真宗の本堂形式をよく示す建物で、内陣や外陣などの空間構成や装飾が見られます。
棟札には工期や工程などが詳細に記されており、当時の建築事情を知る貴重な資料です。

松帆榭は茶道文化を伝える茶室で、庇や屋根裏などの独特の構造や細部の彫刻が美しいです。
松帆榭は、銭屋五兵衛という北前船で財をなした豪商の隠居所の茶室を移築したものと伝えられており、安政3年(1856年)頃の移築と考えられます。手前から鞘の間、次の間、4畳半本勝手の席が並び、その左手に水屋を設けています。本席と次の間の露地側には土縁が付いています。茶室全体は桟瓦葺きの大屋根で覆われていますが、土縁上の繊細な庇構造を積雪から保護するため、化粧屋根裏を大屋根の下に別構造で取り付けた構造にしています。松帆榭は、金沢市有形文化財に指定されており、茶道文化を伝える貴重な建築物です。

山門は平唐門と呼ばれる珍しい形式で、繊細な意匠と堂々とした姿が印象的です。

【駐車場・アクセス】
駐車場はありません。公共交通機関でのアクセスは、北陸鉄道路線バス「金石西」バス停から徒歩約5分です。

【ウェブサイト】
専長寺のウェブサイトはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です