八洲原神社(やすはらじんじゃ)

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【概要・由来】

八洲原神社は、金沢市上安原町に鎮座する神社です。
創建は不詳ですが、もとは八幡神社と呼ばれていました。明治12年に現在の社号に改称しました。
明治39年には神饌幣帛料供進神社に指定されました。
当社は大鷦鷯皇尊(オホサザキスメラノミコト)、天照大神(アマテラスオオカミ)、菅原大神(スガワラノオオカミ)を祀っています。

以下、由緒書きから要約。
1202年(建仁二年)に創設され、当初は火の神を祀る秋葉社として知られていました。
その後、この地を治めていた安原実利が、領内が大風水害に見舞われた際に、難波宮から仁徳天皇の分霊を勧請し、社殿を建立しました。これにより、社名は「八洲原宮」となりました。

しかし、安原実利は承久の乱で後鳥羽上皇側に与したために処刑され、一族は追放されました。村人たちは彼を敬い、その墓を建てましたが、鎌倉方の厳しい詮議を恐れて、宮の名前を八幡社に改名しました。

その後、1583年(天正十一年)に豊臣秀吉がこの地を訪れ、白鷺が舞うこの宮の森を見て喜び、安原実利の故事を聞いて感動しました。これにより村人たちは社殿を改築することを決定しました。

1755年(宝暦五年)に大洪水が発生し、神域が冠水してしまいましたが、村人たちは地盛りを行い、新たな欅の苗木を植えました。そして明治時代に入ると、村は活気を取り戻し、社殿の改築が決定されました。1879年(明治十二年)に社号を八洲原神社と改称し、新たな社殿が完成しました。

1951年(昭和二十六年)には安原川の改修のために神域が移転し、新たな神域に各種の献木が植えられました。

これらの歴史的な出来事と伝統は今日まで引き継がれています。

【鎮座地】

〒920-0374
石川県金沢市上安原町405

【電話】

076-268-9413(佐奇神社宮司)

【拝観料金】

無料

【祭神】

大鷦鷯皇尊(オホサザキスメラノミコト):天孫降臨の際に天照大神から授けられた三種の神器の一つ、八咫鏡を持つ神様です。日本の国土を八洲と呼ぶのは、この神様が八つの島を作ったという伝説に由来します。

天照大神(アマテラスオオカミ):太陽を司る最高の女神で、日本皇室の始祖とされます。天岩戸に隠れたときに、八咫鏡でおびき出されたという故事が有名です。

菅原大神(スガワラノオオカミ):平安時代の学者・政治家で、菅原道真として知られます。学問・文芸・武芸・芸能など多方面にわたる才能を持ち、天神様として崇敬されます。

【行事】

例大祭:10月第2日曜日

【見どころ】

境内にある摂末社として秋葉社「八洲原神社」
馬場川に設置された旧蓮田水門石柱
境内には、八咫鏡を模した石碑や、菅原道真の歌碑があります。
また、佐奇森町にある本務神社の佐奇神社は、当社の宮司が兼務しており、こちらも参拝することができます。

【神徳(御利益)】

当社は、国土安泰・五穀豊穣・家内安全・商売繁盛・学業成就などのご利益があるとされています。

【駐車場・アクセス】

当社には駐車場はありません。
最寄りのバス停は上安原バス停で、徒歩1分。
最寄りの鉄道駅は野々市駅で、徒歩30分。

【授与品・御朱印】

当社では授与品や御朱印は頒布していません。

【ウェブサイト】

当社の公式ウェブサイトはありませんが、石川県神社庁のページで詳細を確認できます。
石川県神社庁.https://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/shrine/j0049/

 

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