【歴史・概要】
浄土宗の寺院。
加賀藩の藩祖である前田利家公と、同じ尾張国(現在の愛知県)荒子のご出身である貞蓮社白誉笈松上人が、天正三年(1575年)に利家公の命を受け、金沢に入部し、当初は古寺町(現在の片町)に浄安寺を建立されました。
その後、元和二年(1616年)には、加賀藩三代藩主であられる前田利常公のご要請を受け、寺地を賜り、現在の場所に移転されました。
宝暦九年(1759年)に発生した大火によって、建物は惜しくも全焼してしまいましたが、幸いにも壇信徒の方々のご尽力により、大仏様や御像などは無事に運び出され、その後、寺院も再建されました。
延宝元年 (1673)作の「寄木造り阿弥陀如来坐像」は、金沢四大仏の一つに数えられています。
八臂弁財天、大黒天、毘沙門天の3体が奉られています。
【住所】
〒921-8033
石川県金沢市寺町5-5-18
【電話】
076-231-0050
【拝観料金】
境内可・建物内要予約
【拝観時間】
不明
【宗派/山号・寺号】
浄土宗/卍岌松山/浄安寺
【本尊・寺宝】
本尊:阿弥陀如来
寺宝:寄木造り阿弥陀如来坐像、八臂弁財天、大黒天、毘沙門天
【御朱印】
御朱印:有 (事前連絡要)
御朱印帳:無
【行事】
不明
【見どころ】
金沢四大仏の一つである寄木造り阿弥陀如来坐像は、高さ約1.8mで、約1000本の木片を組み合わせて作られた珍しい仏像。
この阿弥陀如来座像は、宝暦の大火では事前に持ち出され難を逃れています。
金箔に覆われた大仏の御姿は、ただただ気高く、神々しさに満ち溢れております。
その大きさが一層、威厳と風格を際立たせ、拝む者を圧倒的な存在感で包み込みます。
運慶・快慶作として広く知られる東大寺南大門の金剛力士像は、複数の木材を組み合わせて造形する寄木造という技法を用いています。これは、まさに、こちらの大仏様と共通の製作方法です。
八臂弁財天は、八つの手にそれぞれ宝剣、宝珠、法輪、法鼓などを持ち、七福神の一人として商売繁盛や芸能上達の神として信仰されています。
山門の柱の下に押し込められている三光寺住職作の「邪鬼石像」は見応えがある石像です。
【金沢四大仏とは】
金沢四大仏とは、金沢市内にある四つの大きな仏像のことです。それぞれ以下の寺院にあります。
*浄安寺*の寄木造り阿弥陀如来坐像:高さ約1.8mで、約1000本の木片を組み合わせて作られた珍しい仏像。
*蓮昌寺*の釈迦如来立像:高さ約2.4mで、金箔が施された美しい仏像。
*玄門寺*の阿弥陀如来立像:高さ約2.5mで、金箔が施された威厳ある仏像。
*極楽寺**の阿弥陀如来坐像:高さ約1.8mで、金箔が施された華やかな仏像。
これらの仏像は、江戸時代に作られたもので、
金沢の文化や信仰を象徴するものとして親しまれています。
【駐車場・アクセス】
駐車場:不明
アクセス:城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス「広小路」バス停から徒歩約3分
最寄駅:野町駅 徒歩約8分
【ウェブサイト】
公式サイトはありません
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る