桂岩寺(けいがんじ)

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歴史・概要

金沢市寺町1-6-46にある桂岩寺は、曹洞宗の寺院で、通称「五百羅漢(ごひゃくらかん)」とも呼ばれています。
その由来は、文化6年(1809年)に開基の桂岩泰嬾和尚の弟子である海運天麟和尚が、五百羅漢像の安置を発願したことに始まります。

桂岩寺の創建は、寛永19年(1642年)に金沢市下傳馬町地子地にありました。
御開山は大乗寺二十世・開禅寺七世覺室麟等禅師で、開基は桂岩泰嬾和尚です。

享保14年(1729年)に金沢の大火で類焼したため、現在の寺町に再建されました。
その時の住職は三世中興大江慈舟和尚でした。

文化6年(1809年)から文政8年(1825年)にかけて、天麟和尚・圓戒和尚・欄牛和尚の三代にわたって、華厳の釈迦尊、十大尊者、十六大羅漢、五百大羅漢の526体の尊像を奉安しました。

しかし、文化11年(1814年)に天麟和尚は不慮の危難に遭い、泉野の刑場で処刑されました。
天麟和尚は羅漢様を安置するために京都へよく上り、その途中で追い剥ぎに遭ったり、作り終えた羅漢像を一体出して追い剥ぎたちに教えを説いたりするなど、逸話が残っています。

昭和37年(1962年)には、子供の火遊びが原因で本堂と羅漢像が全焼しました。
亮輝和尚・俊亮和尚の二代にわたって、本堂と羅漢像を復興し、昭和62年(1987年)に完成奉賛法要を行いました。

五百羅漢とは

五百羅漢とは、お釈迦様の入滅後に開かれた結集という会議に出席した五百人以上の聖者の総称です。
羅漢とはサンスクリット語でアラハンといい、日本語では阿羅漢とも言います。省略して羅漢と呼びます。
意味は”悟りを開いた人、世間から敬われるべき聖者”という意味です。
羅漢様はお釈迦様の教えを広めるために、「煩悩(欲、怒、愚)がもたらすすべての人間の苦を救いなさい」という釈尊の遺訓に従って、人々の中に住み、人々とともに生き、仏法を説く聖者です。
五百の羅漢像をゆっくりと眺めながら羅漢堂を一回りすると、自分と深い縁がある方のお顔が見えてくると言われています。

所在地

〒921-8033 石川県金沢市寺町1-6-46

電話

076-241-1985

拝観料金

大人500円、小中学生300円

拝観時間

9:00~17:00(最終受付16:30)

宗派/山号・寺号

曹洞宗/天祥山/桂岩寺

本尊・寺宝

本尊は釈迦如来、
寺宝は五百羅漢像、江戸時代の羅漢像3体、銅造阿弥陀如来像、銅造千手観音像、銅造地蔵菩薩像など。

御朱印

通常の御朱印は300円、五百羅漢の御朱印は500円です。

行事

毎年4月8日には釈尊涅槃会法要、
6月15日には五百羅漢供養法要、
10月8日には地蔵盆法要が行われます。

見どころ

五百の羅漢像をゆっくりと見ながら、羅漢堂を一周することです。
ご自分と因縁の強い方の御顔が浮かんでくると伝えられています。
桂岩寺には、歌人の後藤雪袋氏が一句残しています。

「故々に焚く 柴のけぶりか 月の隈」

後藤雪袋氏は桂岩寺に埋葬されています。法名は釈雪袋です。

五百羅漢像はそれぞれに個性的な表情やポーズをしており、見て歩くのが楽しいです。

駐車場・アクセス

駐車場はありますが、台数に限りがあります。
公共交通機関を利用する場合は、金沢駅から北鉄バスで平和町方面に行き、寺町1丁目バス停で下車し、徒歩2分です。
金沢市寺町1丁目の交番近く闕野神社のおとなりです。

ウェブサイト

[五百羅漢の寺 桂岩寺]
https://500rakan.jp/

[曹洞宗石川県宗務所 天祥山桂岩寺]
https://www.sotozen-net.jp/temple/38

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