概要・由来
本社は寛永年中、小刀細工の名工三代長次郎という者、河原市用水が開通したとき、河海の守護神、住吉大明神を奉斎して創建したものと伝えられている。大正14年村社に列格した。
寛永年間、小刀の名工・三代長次郎は、新しい用水路の開通を機に、この地に住吉大明神を祀りました。これは、単に水を司る神様としてだけでなく、新しい時代を迎えた地域の人々の安全と繁栄を願う気持ちの表れでもあったと考えられます。
住吉大明神は、海の神様としてだけでなく、家内安全や商売繁盛など、様々なご利益があるとされ、人々から厚く信仰されてきました。江戸時代には、この地域で小刀作りが盛んに行われていたこともあり、職人の間でも特に崇敬を集めていたそうです。
大正14年に村社に列格された住吉神社は、その後も地域の人々の心のよりどころとして、様々な行事が行われてきました。現在でも、地域の祭りや年中行事の中心的な役割を担っており、人々の暮らしに深く根ざした存在となっています。
鎮座地
金沢市河原市町ロ139-1
電話
076-263-9437 (上野八幡神社)
拝観料金
無料
御祭神
表筒男命
中筒男命
底筒男命
行事
ー
見どころ
河原市町は、その名のとおり、森下川(もりもとがわ)の舟運による市で栄えた村。
山里近い集落ながら、水上安全の神である住吉神社をお祀りしています。
薄茶皮張りの旧獅子の初代「瑞穂獅子」(慶応年間の名匠:荒木乗階(じょうかい)の作)が神社に飾られています。
河原市町の獅子舞は、昭和44年の加賀獅子舞コンクールで優勝を遂げ、金沢市を代表する獅子舞団体。
石川国体の開会式や、金沢市の姉妹都市であるイルクーツク市友好親善使節団など、県内外で活躍しています。
境内は比較的広く、綺麗に整備された社です。
隣が公園(河原市町みずほ中央公園)になっており、見渡しが良いところです。
近くには軻遇突知神社が鎮座しております。
神徳(御利益)
御祭神である表筒男命、中筒男命、底筒男命は、水の神様として知られ、航海安全や厄除け、そして心身の清浄など、多岐にわたるご神徳があるとされています。
ご神徳を深堀り
航海安全
海の神様として、古くから航海者の信仰を集めてきました。安全な航海を祈願する人々にとって、重要な守護神です。
厄除け
水は清浄の象徴であり、穢れを祓い、厄除けのご利益があるとされています。
心身の清浄
水で身を清める禊(みそぎ)の行いは、古来より神事に用いられてきました。心身を清め、魂を浄化する力があると信じられています。
その他
家内安全、商売繁盛、病気平癒など、人々の様々な願いを叶えてくれる神様として信仰されています。
なぜこれらのご神徳があるのか?
これらの神様は、イザナギノミコトが黄泉の国から戻り、禊を行った際に生まれたとされています。
禊の際に生まれたことから、水と深く結びついた神様となり、航海安全や心身の清浄といったご神徳が生まれたと考えられています。
駐車場・アクセス
・駐車場はありません
・鶴宮バス停から徒歩4分
・堅田町バス停から徒歩9分
授与品・御朱印
上野八幡神社にお問合せ